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自由詩  スポーツの日に思い出す運動会

10月10日はスポーツの日
この日になると、私は運動会を思い出す

小学生の頃、運動会の日になると
私は朝早く起きると、場所取りにシートを持って出かけた
当時、これは子ども達の仕事だった

私が50メートルの徒競走で走りだすと
母は誰にも負けない大きな声で応援してくれた
1組6人のグループで、私はたいてい5番目ぐらいだった
だから、1番ならともかく、むしろ恥ずかしかった
「あんな大きな声で応援しなくても良いのに」
同級生から、何か言われないかと毎回心配だった

昼食はシートに座って
母が用意した巻きずしのお弁当を腹いっぱい食べた
「○○君は走るのが本当に速いね!」
そんな話はもうして欲しくなかったのに

中学生になると、生徒の人数が多いため
足が速くない私は徒競走には出場できなくなり
私は少しほっとした

しかし、いろんな組体操をすることになった
私は人間ピラミッドが一番嫌いだった
4段のピラミッド時は、私は一番下の段にいて苦痛だった
3段目の人が上に乗ると、重さがぐっと腕に加わり
両手と両膝が土の中に少し食い込む
「もう、とてもこれ以上我慢ができないよ」
しかし、重さに耐えかねて、私が先に断念すると
ピラミッドは崩れてしまう
後で、同級生に責められるかもしれない
「どうしよう」と思うころ、やっと終わった

私にはあまり楽しくなかった運動会
今の子ども達は全員楽しんでいるだろうか?

補足
近年、ピラミッドのような組体操は、子どもには危険であり、教育上ふさわしくないとの指摘がされて、学校では改善が進んでいるとの報道を見かける。子ども達の気持ちを汲み取って、子ども達が楽しく参加できるよう、運動会の内容を改善してほしい。

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