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AEDの守護神

AEDを守る守護神 ある日、私はJRの駅でAEDの設置場所を調べていた。
AEDがどこに置かれているかを知っておくことは、とても大切なことだからだ。
駅構内をくまなく見て回り、ついにエレベーター前にそれらしきものを発見した。

だが、そこには想像を超える光景が広がっていた。


エレベーター前にそびえ立つ大女優、吉永小百合さんの看板が、まるでAEDを守る守護神のように立ちはだかっていたのだ。
その姿勢、表情、どれも堂々としていて、誰も彼女に触れられないようなオーラを放っていた。
AEDを守る大女優の存在感は、ドラゴンクエスト1における城塞都市メルキドを守るゴーレムに匹敵する。
私は思わず立ち止まり、「取りづらい、、見えづらい、、」と頭を抱えてしまった。

「待てよ」AEDを横目に大女優(看板)を通り過ぎエレベーター側から見てみる。

「AEDが見える!」



大女優の背後に回ることでAEDに近づくことができる!
しかし、緊急時にそのような余裕があるだろうか? 否、そもそも正面から見る人は大女優の後ろにAEDがあるとは考えていないはず。

AEDは緊急時にすぐに使えるよう、誰でも簡単にアクセスできる場所に設置されているべきだ。

しかし、この場合、吉永小百合さん(看板)がその前に立ちふさがり、AEDに近づくことができない。
彼女の存在感は圧倒的で、まるで試練の一つのように感じられた。
私の頭には、次々と考えが浮かんだ、再び心は迷宮に入り込んだ。メルキドに行くどころかダンジョンにいってしまうとは。


悩んだ挙句、自分にできることはただ一つあることに気づいた。
近くにいた駅員さんに相談することにした。

「すみません、もし緊急時にAEDを使くときに吉永小百合さん(看板)が邪魔で……」


と言うと、駅員さんは少し驚いた表情を浮かべながらも、すぐに対応してくれた。彼は「少々お待ちください」と言って、ゴーレムに対して笛を吹くように駅員さんが看板を動かすための手配を始めてくれた。
しばらくして、吉永小百合さん(看板)は静かにどいてくれた。

その瞬間、AEDが視界に入り、誰でも簡単にアクセスできるようになった。私はほっと一息つき、これで緊急時にも安心だと胸を撫でおろした。
まさかメルキドにようやく入れた当時を思い出すことができるとは。

ありがとう駅員さん


ありがとう吉永小百合さん(看板)


通勤時に見やすくなったAEDを確認しながら、思い出す。「あの吉永小百合さん(看板)はどこに行ったのだろう?」と。
彼女はどこか別の場所で再びその堂々とした姿を見せているのだろうか。
それとも、駅のバックヤードで次の出番を待っているのだろうか。

あなたの自宅や会社、学校などの最寄り駅にAEDは設置されていますか?どこにあるかわかりますか?


教訓:AEDは緊急時にすぐに使えるよう、誰でも簡単にアクセスできる場所に設置しましょう。大女優の看板が立ちふさがるような場所では、いざという時に役に立たないこともあります。命を救うための機器は、見やすく、使いやすい場所に適切に配置することが大切です。

駅構内にあるAEDは駅名+案内図で調べると載っていることが多いです。


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