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AEDあたためますか?

ある日、駅前のコンビニに立ち寄った私は、入り口近くに貼られた「AED設置施設」のステッカーを見て思わず微笑んだ。

AEDが設置されている場所が増えているのは、命を救うためにとても喜ばしいことだ。

AED設置施設がもっと増えればいいな、と心の中で思いながら、店内に足を踏み入れた。
店内を見渡しても、すぐにはAEDが見当たらなかった。
レジの近くやドリンクコーナー、トイレの前など、普通にAEDが置かれていそうな場所を探しても、その赤い箱は見つからない。

不安になりながらも、諦めずにさらに店内を進んでいった。

すると、奥の方でふと目に入ったのが、業務用電子レンジだった。
その上に、見慣れた赤い箱が鎮座していたのだ。まさかと思いながら近づいてみると、確かにそれはAEDだった。

私は思わず
「爆発するぞそれ!」と心の中で叫んだ。

AEDが業務用電子レンジの上に置かれているなんて、冗談にも程がある。

電子レンジの熱や蒸気がAEDに悪影響を与えないか心配になるし、緊急時にこんな場所から取り出すなんて非現実的だ。

AEDは迅速に使える場所に設置されていなければ意味がない。それが電子レンジの上なんて、全くもって理解不能だった。

店員さんにこのことを伝えなければと思い、レジに向かった。若い店員さんに「すみません、あのAEDなんですけど、、、」と伝えると

店員さんは「それ売り物じゃないんすよ、なんで温めもやってないっす」と半笑いで応酬してきた。

私もここでひるんではいけないと思い「いや、電子レンジの上にAEDが置いてあるのはちょっと危険じゃないですか?」と話しかけた。

店員さんは驚いた表情を浮かべ、困惑しながら「店長がいないんで、わかんないっす」と言った。

その瞬間、私の中で何かが爆発しそうになった。
AEDの設置場所が不適切であることを伝えたのに、それに対する真剣な対応がなく、店長がいないから分からないという返答に苛立ちを感じた。

しかし、怒りを抑えて「分かりました、でもAEDは命を救う機器なので、電子レンジの上は危ないと思いますよ」と言いたい気持ちをグッとこらえた。

そのまま店を出ると、心の中でモヤモヤが残ったままだった。
AEDが設置されていること自体は素晴らしいことだが、その設置場所が適切でないと意味がない。
特に電子レンジの上なんて、想像するだけでも危険だし、緊急時に迅速な対応ができない。

この出来事を通じて、AEDの適切な設置場所の重要性を改めて実感した。
命を救うためには、AEDがすぐに使える場所に設置されていることが必要だと強く感じた。

そして、自分が伝えたことで少しでも改善されることを願った。

教訓:電子レンジの上にAEDを置くのは止めましょう。
命を救うための機器は、迅速に使える場所に適切に設置することが大切です。


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