見出し画像

いちばんすきな花を振り返る

2023年の中で見たドラマの中で一番インパクトのあった作品。それは一番好きな花というドラマだ。https://www.fujitv.co.jp/ichibansukina_hana/story/story11.html

息抜きにふらっと見てみると、想像以上に深く、考えさせられるものだった。最初は、多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠というイケイケの4人の恋と友情が展開される物語で、ありきたりな作品であるように感じた。けれど、よく見てみると、それぞれは社会で生きづらさを感じる人たちで、心の中に何かしら闇の側面を持っているように感じる。

春木(松下洸平)は婚約している人に途中で破棄され、ゆくえ(多部未華子)は友人が結婚するから友人を辞めると言われ、夜々(今田美桜)は同僚の男の子を友人と思っていたが、相手は恋の感情を持っていて、ご飯後家に無理やり誘われるが友人と思っていたと告げると勘違いさせることをするのは良くないと言われる。紅葉(神尾楓珠)は誰とでも話せるキャラだが薄く話せるだけで周りからは都合よく利用される人と深い関係を築くことができないという痛みを持っていた。
上記の4人の痛みがそれぞれあり、それらが春木ハウスで偶然あることにより、4人は仲良くなっていく。その姿も良いし、伏線回収が本当にお見事。

さらに、4人と共通の知り合いである美鳥ちゃんとの関係性もあり、物語は伏線回収と美鳥のキャラクターも加わり、世界観が少し広がったようにも見える。
また、4人それぞれには職場や家族がいて、それぞれの関係性もしっかりと描かれている。ゆくえの妹のこのみちゃん、塾での同僚、椿さんの弟さんと母親、椿さんの働く職場の人、夜々の母親、美容師での同僚、紅葉のバイト先の後輩や店長、絵のお仕事で関わる人など4人には、家族や仕事で関わる人も描かれていながらどのような人と関わっていることがわかる。

それらの人間関係は仕事などが合わさって関わり合いが丁寧に回収されていくこの作品は自分の中で何回も見れるようなドラマとなった。
表現するのは難しいが、伏線回収がすごいされている作品であるからこそ、何話を見ても、どの回と繋がっているとかがわかるようになっている。
美鳥ちゃんハウスが椿ハウスになり、美鳥を探して紅葉君がそこへくると椿がいて、紅葉はガッカリするも、美鳥ちゃんはそこに集まる4人がすでに知っていて後でその存在を知るというのも伏線回収としてというか、物語の設定として面白かった。

巡り巡っていろんなことがいえそうだが、とりあえず最初の振り返りはこの辺にしておく。好き花ファンは何度も見直す物語になると思うが、ぜひ語り合いたいものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?