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【ナルトで学ぶ英語表現】                    うちはイタチから学ぶ「また今度だ」のニュアンスの違い 

こんばんは、こまです。
最近友人や知人から「note見たよー!」とか「面白かったよー!」と言ってもらえることが増え、モチベにつながっています。本当に感謝でいっぱいです。ありがとうございます。

さて、今回はうちはイタチの「許せサスケ、また今度だ」というセリフに注目していきたいと思います。
このセリフは、弟のサスケが「修行にもっと付き合ってよ!!」というお願いに対するものです。

そして、この記事を読むうえでうちはイタチとはどのような人物だったのかということを知って読むと、より理解がしやすくなると思います。

【うちはイタチとは ※ネタバレ注意】

うちはイタチはうちはサスケの兄、そしてうちは一族を壊滅させた人物で、サスケの復讐の対象でした。また、S級犯罪者の抜け忍集団である「暁」のメンバーの一人であり、その強さは作中でもトップクラスと言っていいほどの忍です。

イタチはうちは一族を壊滅させた極悪人として描かれていましたが、実は一族の壊滅はサスケのことを守るためにしたことでした。
自分自身が里の犠牲になったとしても、弟のことを何よりも大切に愛する、実はそんな人物だったのです。


【日本版では】

「許せサスケ また今度だ」というセリフは作中では2回使用されています。

「許せサスケ・・・ また今度だ」
(出典 『NARUTO』第25巻 )
(出典 『NARUTO』第25巻 )


「許せサスケ・・・ ・・・・・・・また今度だ」
(出典 『NARUTO』第25巻 )
(出典 『NARUTO』第25巻 )

①と②のセリフを見比べてみると同じセリフですね。しかし、「・・・」の数がそれぞれ違います。
①と②の違いはうちは一族を滅ぼすということがイタチの頭の中にあったかどうかだと思います。②の方はどこか迷いのある、そんな印象を受けます。

原作を全て読んだ方は分かると思いますが、イタチはうちは一族を滅ぼすという命令を里の上層部から受けていました。
①はまだその命令を受けていなかった時でしょう。
しかし②では命令を受け、一族を滅ぼすしかないとイタチは考えていると思います。ページの左下の方のコマにもイタチの物憂げな表情が見えますよね。「今度なんてものはもうないんだ…すまないサスケ…」という感情も含まれているように思えます

それを踏まえ英語版ではどのように言っているのか見てみましょう。


【英語版では】

Sorry, Sasuke. Another time.
(出典 『3-in-1 NARUTO』Vol.25)
(出典 『3-in-1 NARUTO』Vol.25 原作『NARUTO』第25巻 )


② 

Sorry, Sasuke… …Maybe next time.
(出典 『3-in-1 NARUTO』Vol.25)
(出典 『3-in-1 NARUTO』Vol.25 原作『NARUTO』第25巻 )

①はSorry, Sasuke. Another time.
②はSorry, Sasuke… …Maybe next time. となりました。

同じ「また今度だ」でも英語だと表現が違うんですね。面白い。

②はMaybe(多分)を使っていて曖昧にして言っています。

「多分」という意味を表す英語は何種類かありますよね
英単語と多分度合いを合わせて紹介します
probably 80%
likely 50%
maybe, perhaps 30~40%
possibly 10%

maybeは多分度合いが30~40%なのでだいぶん可能性としては低いですね。
イタチはこれから一族を滅ぼそうとしているので「また今度」という可能性はかなり低いものとして考え、この言葉が出たのでしょう。ただ心のどこかでサスケとの「また今度」があるように期待している、そんな風にも読み取れました。

【疑問&課題】

表現を見ていった中で、''another time''と''next time''には何かニュアンスの違いはあるのだろうかという疑問が僕の中で出てきました。

「曖昧にしたいなら別に①と同じanother timeを使って②はMaybe  another timeにしてもいいんじゃない?なんでわざわざnext timeに変えたの?」僕はそう思いました。

このニュアンスの違いはちょっとすぐには分からないなあ・・・
ALTやネイティブの人に聞いてみるいい話のネタになった気がします笑

はっきりとした結論出ず!!という形で今回は終わってしまったのですが新たな課題も見つかるいい機会となりました。

今回も読んでいただき本当にありがとうございました!!