第Ⅱ期 聴覚検査法
聴覚検査→医療行為
検査の種類
①標準純音聴力検査
わかること:難聴の程度、種類、聴力型、左右差
②検査上の注意
高齢者、小児→うまくできないことも多い
他の聴力検査を併用して結果比較をすることも重要
検査例:語音聴取閾値検査、ABR、ASSR検査など
③シャドウヒアリングとマスキングについて
気導マスキング→両耳間移行減衰量未満の気導値では不要
両耳間移行減衰量以上ではマスキングが必要
骨導マスキング→両耳間移行減衰量は0㏈のため、オーバーマスキングを
しやすい
語音弁別能検査(語音明瞭度検査)
①「聞こえるが何をいっているのかわからない」
→言葉の聞こえを検査する
②通常67S語表を使われることが多い
マスキングが必要な時がある(スピーチノイズ使用)
③→60%以上の弁別能が得られれば、会話の内容が理解できると
言われている
→補聴器を装用すれば100%の聞こえになる訳ではない
④語音聴力検査では、閾値よりも大きな音を呈示して検査する
補充現象がある場合は苦痛がある可能性がある
語音了解検査(SRT)
数字語表を用いて閾値を測定する
50%の語音が聴取できる語音レベルを閾値とする
純音聴力閾値(4分法閾値)とほぼ一致する
不快閾値検査
①その大きさの音を聞くと、不快になる最小の音のレベル
②オージオメータを用いて、各周波数ごとに呈示音を大きくして
不快、耐えられないというレベルを不快閾値とする
③補聴器の適合では、最大出力レベルが不快閾値を超えないようにする
オージオメータでは、dBHL表示 補聴器の出力はdBSPL表示
補充現象検査
SISI検査、ABLB検査、自記オージオメトリ、耳小骨筋反射検査、ABR
蝸電図検査などの検査がある
本日は以上です。検査は比較的試験に出やすいと思います。
参考文献
認定補聴器技能者要請事業
第Ⅱ期養成課程
講習会テキスト
公益財団法人テクノエイド協会
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