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3. 補聴器販売Ⅲ

こんにちは。
今日は補聴器販売Ⅲです。Ⅲは、範囲が広く、難しくなってきているので、わかりやすいところをサラッと書いていきます。

補聴器に関係するdB(デシベル)にはdBSPL(デシベルエスピーエル)とdBHL(デシベルエイチエル)があります。
簡単に言うと、
dBSPLは音圧を表し、dBHLは聴力レベルを表します。

【聴力レベル(HL)】
人間が聞き取ることができる最も小さな音圧は周波数によって異なります。
そこで、「健聴者」が「聞こえ始まる音のデータ」を利用して、各周波数を0に揃えてある。ここがミソです。私もここで引っ掛かりました。

「健聴者」が「聞こえ始まる音のデータ」とは、人によって聞こえ始める音の高さは違います。その聞こえを例えば、1000Hzの聞こえ60dBを0dBに「してしまう」のです。

健聴者が聞き取れる最も小さな音圧(dBSPL)の「聞こえはじめ」を0に揃える、それがdBHLになるわけです。

【聴力レベルと会話音】
耳に届く大きさは、
普通の会話音 65dBSPL前後
自分の声   80dB前後
大きな声   80dB前後
小さな声   40dB前後
となります。

【補聴器に望まれること】
補聴器を着ける前と比較して、
・言葉がよく聞こえる
・環境音などの音がよくわかる
・音がうるさすぎない
・着けていて、不快ではない

★ちょっと興味深いこと★
距離と音の大きさは、
「音源からの距離が半分になると6dB大きくなります」
音源→100㎝の時に65dBの場合
100㎝  65dB  
50㎝    65dB+6dB=71dB
25㎝    71dB+6dB=77dB
12.5㎝    77dB+6dB=83dB
6㎝      83dB+6dB=89dB  

今日はこの辺で。
ちなみに、この章では、他に
・装用時の決定
・言葉の聞き取り、不快レベル
・ダイナミックレンジ
・補聴器の設定 
・最大出力と利得の設定
          などを学びます。

参考文献
認定補聴器技能者要請事業
第Ⅰ期養成課程
eラーニング補助教材
公益財団法人テクノエイド協会





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