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「海の見えるカフェで食事して電動自転車に乗った日」2024/7/13

ホットチョコレート(ベルギーっぽい味がした)

・数週間前から予約していた海の見えるカフェでモーニングを食べた。テラスで晴れた空に海がきれいで気持ちがよかった。サーフィンをする人々、車でかけつけて波の様子を見る人々、スポーツバイクに乗る人、ジョギングをする人。まだ朝7:00だというのにみんなアクティブだ。

・自分はというと、例によって昨夜なかなか寝付けず、最後に時計を見たのは3:00頃だった。5:30の目覚ましで無理やり起きて、目の下にげっそりとクマを作りながら身支度をしたのを覚えている。

・夜型なので、夜になると目が冴えて、頭の働きが活発になってくる。ベッドの中で調べ物をしたり考え事をする時間が一番楽しいので困っている。昼間の仕事中が一番眠い。

・店員さんも天使のように優しく、世の中の理不尽や憎しみなど知らないかのように微笑んでくれる(実際はどうかもちろん知らない)

・食事はもちろん文句なしに美味しく、オーシャンビューも心地よく、普段の3日分の食料と同じくらいの対価だったが値段相応と感じた。

リコッタパンケーキ(生地が甘くなくて、おやつというよりは食事感覚)
建物の合間に見える海

・ただ、こういうときに考えてしまう。海辺にシートを引いて、持参したパンケーキを食せば、体験はほぼ変わらず、値段は10分の1で済むのではないか、と。
もちろん素人が作れないレベルのパンケーキだ。外はかりっと、中はふわっとしつつもジューシー。卵と小麦粉とバターの良い香り。食感がきっちり管理されている。一口でプロの仕業とわかる。


・これを自分で作れれば良いのだな。なんでも自分で作ってみることは、良いことだなと思う。工夫することになるし、頭も使うし。

・天使のような接客をしてくれる店員さんはいないけど、代わりに自分が天使のような心持ちでいれば良いのだ。

・来る時は電車に乗ったが、帰りはレンタルサイクルに乗ることにした。初めて電動自転車に乗って、ペダルのあまりの軽さに驚いた。ほとんど漕いだうちに入らないくらいの、ハムスターの頭を指先でちょいちょいするくらいの力で、びゅんと何メートルも進むので、気をつけなくてはいけなかった。あまりに大きな力を持っていたために封印してきたが、久しぶりに封印を解いたところ力が制御できないキャラクターの気持ちがわかる気がした。

・返却は自宅の最寄りのステーションでいいというのだから使い勝手が良い。値段も30分130円と手軽なので、今後のメインの移動手段として全然アリだなと思った。今度これに乗って遠出してみよう。

・「なめらかな世界と、その敵」第3話目を読んでいる。設定は面白くて引き込まれるけれど、SFにありがちな説明的というか記号的な表現に浅さを感じてしまい、登場人物に感情移入しきれない。構造ありきのお話だなという感じがした。

・天才科学者の少女の別人格として、内気で抽象的思考能力に欠ける凡庸な女性(そう書いてある)が描かれているが、これは世の中の99パーセントの読者にとって、あまりおもしろくない書き方なんじゃないかと思う。少なくとも自分は明らかに凡庸寄りの人間という自覚があるので、選ばれない方の人間として描かれていることがおもしろくなかった。

・主人公の男が、天才科学者の人格の方を愛してしまうのも当然だけど面白くない。

・まだ話の続きがあるので期待(ちなみに1-2話は面白かった)。



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