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国を越えて歓びを交わすということ

2月某日
交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー
東京都庭園美術館

まったくノーマークだった展覧会。
タイトルを見たときには「?」な感じで、具体的にイメージできなかったのだが…
展示構成によると、
ウィーン工房・ファッション・室内装飾・都市芸術・バウハウス・日本におけるモダンデザイン
などなど、個人的に気になるキーワードが散りばめられていた。

点の知識を線とか面で感じられるのでは!と思い立ち、さっそく庭園へと足を運んだのであった。
会期終了前に気づいてよかった~

●Chapter1:1900-1913
1-1 ドイツ応用芸術とウィーン工房の転換期
1-2 ポール・ポワレとウィーン工房
1-3 ポール・ポワレとフランスファッション
1-4 フランスにおける室内装飾の新傾向

●Chapter2:1914-1918
2-1 ダゴベルト・ペッヒェと大戦期ウィーン工房
2-2 フランツ・チゼックとウィーン美術工芸学校

●Chapter3:1919-1925
3-1 女性作家たちのウィーン工房
3-2 日本における生活改善運動
3-3 フランスにおける新旧室内装飾
3-4 戦後フランスファッションの展開
3-5 都市芸術 通りの芸術
3-6 装飾と抽象
3-7 初期バウハウス

●Chapter4:1926-1938
4-1 デッサウ以降のバウハウス
4-2 バウハウスから離れて
4-3 UAM:フランスのモダンデザイン
4-4 ファッションのモダニズム
4-5 日本におけるモダンデザインの動向


ジュニアガイドは大人にとっても読みやすくてためになる


いつもながらうっとりしちゃう部屋のしつらえ。
「触りたい」「写真撮りたい」という気持ちをぐっと堪えつつ。

なんというか、文章で表現するのはちょっと難しい展覧会ではある。

ポリフォニー(polyphony)=多声音楽。複数の異なる声部が、それぞれ異なるピッチとリズムを持つ旋律を奏でる音楽。

それぞれ異なる旋律だけど、響き合って大きな「うねり」となって人々を包んでいく、
みたいなことかなと個人的には感じられたかな。

西ヨーロッパを中心に、世界各地で「モダン」の形が現れたという1910年代から30年代。そして日本でも。
およそ40年間の流れを体験できる構成。
日本国内のさまざまなところが出展元になっていて、いやーよく集めたなー
まとめて観るとなんとなーく流れがつかめてくるような気もする。
1つ1つでも美しい。

展示品は、ドレスなどのアパレル、椅子、食器類、テキスタイル、室内のトータルデザイン、アクセサリー、和の装い…
とにかく広ーい意味で身のまわりのもの、人が生活していく上で関わりがあるものすべての領域に及んでいるとも言えるかも。
そして「美しい」と思えるもの。人それぞれに価値観は違えども。

特に気に入ったもの
・ハイウエストのワンピース。かわいいし、意外といろんな人に似合いそう
・白地にゴールドのラインのデザインのティーセット。白に金って、かっこいいなあ
・カラフルな壁紙のデザイン。カラーバリエーションの多さ。色のパターンを変えると雰囲気がだいぶ変わる
・上野リチのPOPな世界。昨年の展覧会でトートバッグをゲッツ
・安定のバウハウス。なぜか気になるバウハウス。機能性とデザイン性との両立。んードイツらしい
・ビーズの巾着バッグ。こんなの欲しい
・アラベスクぽい柄の浴衣。紺と白ですっきり素敵
・リズム模様の帯 カンディンスキーの抽象画のような柄

ウィーンの工芸、なんか好きだなあ。クリムト展でも結構来てたけど。
直線、ゴールド、異素材の組み合わせ、つまりそれはアールデコ。
日本のアールデコの殿堂・ 旧朝香宮邸と世界観がぴったりなのも当然のこと。チョーしっくりくる。

「私アールデコ好きだったんだ~」って思った。
取り立てて意識したことはなかったんだけど。

日本各地の出展元も気になる。
宇都宮美術館、豊田美術館、島根県立石見美術館あたり。
いつか旅のついでに行ってみたい。

心が豊かになったり、新しい気づきがあったりで、やっぱり観に行ってよかった~

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