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民藝のリビングレジェンド 柚木沙弥郎展

2023年1月某日 
生誕100年 柚木沙弥郎展
日本民藝館

折に触れ、柚木さんの作品は観ている。何度観てもいい。常にふれていくことが肝心だと思うの、民藝って。

最初にお顔とお名前が一致したのはNHKBSでやっていた「たけしアート☆ビート」の2011年6月放送にて。12年前なんだ~
ま柚木さんのキャリアからしたら、ほんの短い期間でしょうね~
飄々としたおじいちゃま、って印象。自由でおおらかで。あとお名前が洒落てる。

ずーっとクリエーターでやってらっしゃるのかと思いきや、女子美の教授や学長をされてると後に知り、ちょっとびっくり。
アカデミックな道も歩まれていたとは。

ちなみにご本人を直接お見受けしたことがある。2018年民藝館の展覧会にて。2階の一番大きい展示室の前のベンチにかけているところを遠くから拝見。ありがたや~

生み出す作品は民藝というか、北欧風のようなラテン系のような、エスニックな雰囲気のデザインにぐっときた。色のチョイスも素敵。
「楽しければいいんだよ」「ワクワクしなきゃね」みたいなスタンスが好き。私もかくありたいわ~

で、その後気になる人になり、民藝館や展覧会は行ける範囲で行くように。
そして今や手ぬぐいや靴下、マグカップなど日々の生活に柚木デザインを取り入れるように。
なんだかいつのまにすごい好きになってる!

ということで柚木さんのホームグラウンド、日本民藝館での展覧会の感想を。
改めて100歳おめでとうございます!
現役で創作を続けてるってところがすごい。かっこいい。尊敬します。
そして相変わらずの人気っぷり。1月某日、入り口に20人くらい並んでたもん。民藝館で始めてみた光景。

本館1階
第1室 九州・沖縄の陶器
第2室 革工芸
第3室 柚木沙弥郎展

本館2階
第1室 朝鮮の茶碗
第2室 民藝運動と益子
第3室 柚木沙弥郎展

柚木沙弥郎作品と民藝館の所蔵品が混在するスタイル。どこから観ても自由なんだよ、と柚木さんが言っているかのよう。
何度行っても新たな出会いや発見があってしみじみ楽しい民藝館。気に入ったものをねっとり鑑賞。

・各部屋
陶器や茶碗、お茶飲むのに使いたいわ~この器に煮物入れたら合いそう~などと妄想しながら眺める。
めっちゃ金継ぎしてるけどそれがまたいいデザインになっていたり。
やちむん、いいよね。母が購入したものを持っている。魚の柄のとか。
益子、いっぺんちゃんと行きたいって思ってる。

・柚木沙弥郎エリア
めくるめく幾何学とモチーフ。自由自在な色と形。
紬とか素材に風合いがそれもあっていい感じ。
童子のれんかわいい。うちにかけたい。
メキシコの人。突如現れるラテンシリーズ。結構好き。

型染めって必ずしもバチッと揃っていなくって、ちょっとずれてて色が重なったり離れたりして規則的すぎないのがおもしろいなあ。味わい深い。改めて感じた。
2階では柚木プリントとアフリカのお面や動物たちとの競演がおもしろかった。なぜかしっくりきちゃう。

柚木デザインとアフリカの共演


ということで、やっぱりよかった~
全室、柚木作品でもよかったんじゃあ…と一瞬思ったりもした。柚木ワールドに浸りまくる感じで。
でもやっぱり、茶碗も壺も花器も人形も大津絵も生活道具もあるのが民藝館なんだな!

最後に…今日のおみや
民藝の品々にうっとりするミュージアムショップ。以前エッグベーカーはここで買った。
今回は冊子「民藝」を購入。841号。もちろん柚木沙弥郎特集。ご本人や関わりの深い方たちのインタビューも掲載されていておもしろそう。ゆっくり読もう。
気になっていたメキシコ人の絵はがきもゲッツ。黒と茶色と白でシックな色味。独特な目つきの悪さがおもしろい。

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