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読書制限。

今回は小学校の図書(授業)のお話。

小学校、特に低学年においては国語の授業の一環として
図書の時間が設定されています。

各学校によって取り組み方やカリキュラムなどは様々では
ありますが、元々は2001年(平成13年)に成立した
子どもの読書活動の推進に関する法律」に基づいています。

次期指導要領にも「図書館(室)の活用」については期待が高く、
既に実践されている学校も多数。

そんな図書館(室)と初めて出会う1年生。

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県内のとある学校図書館事情を伺いました。。

1年生読書ルールとして、
未習の漢字が使われる「ゾロリシリーズ」は貸りることは禁止。
(図書の時間に読めるかどうかは未確認)

言わずと知れた、小学校低学年には大人気なゾロリシリーズ。

人気の裏には訳があります。

読んでみると、ストーリー性、ちょっとした知恵コンテンツ。
さらにはギャグテイストも。

(個人的には)どこかこち亀を彷彿とさせるのです。

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国語との関連等で、「今日の図書の時間は分類9番(文学)限定だよ」
と言う縛りを図書の時間内にすることは、私もありました。

と言うのも、教室等の学習時間と図書の時間が連動しているからです。
学習効果を高めるための図書室の活用であるのです。

今回の話の発端は、図書の時間に好きな本が借りられない・・・と言う
悩みからでした。なんと、絵本しか借りられないとのこと。

絵本を否定するわけではないのです。
図書室には絵本以外にもたくさんの本があり、その子にとっては本の世界の
入り口が「ゾロリ」な訳であって、入ってしまえば無限大に可能性は
広がっていると思うのです。

絵本しか貸し出しをしない理由(ゾロリがNGな理由)は、

「ゾロリ」だと絵ばかり見てしまい、本文を読まないから。

とのこと。

いいじゃないですか、絵だけでスタートしても。
本の世界に入っているのだから。

もしかして冊数ランキングなどのことを気にされているのか?


理由だけ見ると、図書の時間の目的を見失っているように思えます。

以前、担任した学級では読めない時があった時には、教室内で
読める子が読み聞かせをしている光景が何度も見られました。
ひらがな・カタカナ・漢字がまだ定着していない1年生では
よくある風景ではないでしょうか。

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□漢字が読めないから
□絵ばかり見てしまうから
□本文を読まないから

と言う理由で貸し出し禁止というのは・・・。



□1年生に相応しくないから

なんて言い始めたら、大変です。ゾロリを敵に回すことになるでしょう(笑)


#あなたの特命取材班

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清水智 <Shimizu Satoshi>
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東京都日野市→東京都小笠原村→長野県白馬村。
愛する奥様と息子・娘の5人家族。
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小谷村立小谷小学校講師
http://otaries.jugem.jp/
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