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運命の出逢いか まやかしか
過ぎて見ても どの出逢いが、ずっと連れ添う関係になるかなんて 分からないもの
あとから思えば 必然だったって事
産補講師の仕事の合間に 英数塾講師もしていた私が 出逢ったのは アメリカ帰りの青年だった。4Hのテニスクラブでたまたまダブルスを組んだ
暑苦しいカーリーヘアで うるさいほど良く喋る喋る。落ち着きがなくて全くタイプじゃなかったけれど だんだんとその心の優しさに触れていく。
英語の塾講師もしていた私にとっては、本場の英会話が出来る相手は皆無だったから その点では新鮮だったかも。楽しかった。
学校の先生の中には こんな人はいなかった。異色の酪農家の後継ぎで、派米研修から帰ったばかり。この人との出会いが 農家生まれで教職に行こうとした私を、再び農業の世界に引き戻す事になるのだから、人生は不思議。
365日仕事に追われる酪農家に嫁いでしまった。
つづく
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