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楽天はこうすれば簡単に復活する
楽天ホールディングスとは
野球やサッカーのプロチームを所有し、日本最大のECを運用。クレジットカードや保険、証券、旅行、そしてスマホをはじめとして通信事業までを手がける大企業になりました。三木谷社長は日本を代表する現役創業者の一人であることは間違いありません。
なぜ苦しいのか
しかし、各種マスコミからはネガティブな報道ばかりが流布され、今年中には分割、買収されるとまで評する評論家もいます。
それを信用するか否かは読者次第ですが、数字やデータが厳しいことは否定できません。
こういった事態に陥った原因ははっきりしています。通信事業、特に施設設置費用が嵩んでいるからです。
ちょっと前には数百億円の不正も発覚し、経済関係者から不安視されても仕方ない状況があります。
筆者は楽天商圏をメインとしているわけですが、スマホも楽天モバイルです。当初は多少問題があったとはいえ、現在はほとんど不満はありません。
また、以前契約していた大手業者よりも遥かに安価に使用できています。
それを考えれば、もっとシェアを増やしても良いと思うわけですが、後発事業者は何か先発事業者が大きな問題を起こさない限り、ユーザーを奪うのは厳しいのです。とはいえ、ユーザーを増やす方法があります。実は簡単です。マーケティングを知る方であれば「なんだ、そんなことか」と笑ってしまうでしょう。
キラーコンテンツの強み
何も持ち合わせていない、何も持っていないところから何かを生み出すのは大変です。
それは楽天市場が立ち上がったとき、三木谷氏は嫌というほど思い知ったでしょう。それを乗り越え、規模も業種もブランドも一定以上成果を得ている今、それを活かせば良いのです。
ライバルであるNTTやKDDIはその点で極めて苦しんでいます。モールは作ったが鳴かず飛ばず。必死になっているのは楽天市場の強みを研究したからです。
一方、ソフトバンクはヤフーショッピングが堅調ですが、孫正義氏は投資の方に目が向いており、通信事業は萎んでいくでしょう。
実は、Amazonが参入しなかったのがラッキーなのですが、その辺りは経営者の能力不足なのでしょう。
マーケティングで重要なのは、手順、規模、組み合わせです。その三つがマッチングしなければ、どれだけお金を注ぎ込んでもその効果は限定的です。楽天の今の状況です。
どのサービスもバラバラなのです。
ではどうすれば良いのか。
1.楽天モバイルの費用を「3G980円」から「1G330円(コーヒー一杯以下)にする
→以前の形に戻すということです。ただし、無料はダメです。
2..楽天商圏で一定以上金額、回数などをクリアした場合には1Gづつ使用ギガが増える(3ヶ月で失効)
→あくまでも楽天市場をコアとしたビジネスモデルに回帰する。契約店の売り上げアップを最優先とする。
3.そのスマホに対して、楽天から商品紹介やプロモーションを送る。アンケートに答えてもらう。抽選で使用量が無料、もしくは半額になる
→スマホを放置させない。メインへの移行を促す。
4.同時に二台目、予備スマホというキャンペーンを実施する。契約者には外部充電パッテリーをプレゼントする。
→まずは使ってもらうことが重要
5.ショップにスマホ契約を促し、その数に従ってインセンティブを提供する。(出店費用減額、サポート強化など)
6.楽天カード、楽天証券など、契約時に楽天商圏に加入したユーザーは本体費用を大幅に減額する(機種は限定)
→スマホ購入から商圏への引き込みが重要
7.安価に提供するスマホの開発。また楽天商圏用スーパーソフトを開発し、プリインストール。その一台でスマホ生活の多くをカバーできるようにする
→商圏に引き込めば、スマホ料金など微々たるもの
などです。
これらを効果的に順序立てて実行すれば、楽天モバイルは、総数の約3割のシェアに持ち上げられるでしょう。
また、楽天の三木谷社長をはじめ、幹部、役員は、すべての従業員、関係者すべてが自分たちのお客様である、というドラッカーの精神を思い出す必要があります。
マーケティングとしてより謙虚な気持ちを持つこと。それができなければ、私が提供するこの提案は台無しになります。
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