地上回転
小学3年頃、地上回転にはまった時期があった。
多分、学校で誰かがやっているのを見て、「カッコいい!」と思ったからだろう。当時の時代劇に出てきた忍びの者がやっていたのかも知れない。いずれにせよ、学校では数人しかやっていなかったと思う。
練習の場所は、旧校舎前のちょっとした広場にあった砂場。しっかりとした木で四角に囲まれた砂場の角を使った。回った時に頭がぶつからない空間が確保できるからだった。
休み時間になると一人黙々練習していた筈だ。最初はこんな感じで、体全体が「ドテー」っとひっくり返るばかり。そして砂だらけになる。
何日かかったろう? 徐々にコツが分かり始め、着地できるようになったときは、ちょっと嬉しかったなー。でも、失敗するとお尻から落ちて痛かった。
一旦できるようになりと、砂場は卒業して、廊下でも、体育館でも、道でも「地上回転」しまくった。楽しかった。
今、書いていて思い出したけど、確かに同学年でやってた奴がいて、僕ができるようになると、奴は「今度は片手でできる」と言って、「片手地上回転」をして見せた。(書いていると色々思い出してきて面白い。)
僕は怖くて出来なかったけど、そんな風に、僕の先を行ってたのは、もしかすると、高橋君だったかな…。彼は運動神経が良かったからなー。「学校では数人しか」と書いたが、「ぶーたん」も「さとしちゃん」も出来たなぁ。もし、このブログを読んで、「俺もやってたべや」という紋小の仲間がいたらコメントして欲しい。
今も変わらず自己流
自分では「カッコよくできた」と思っていた地上回転の着地は「しゃがんだ形」。そう、和式トイレでしゃがむ形。それが総てと思っていたが、大きくなってTVで床運動をみると、”スパーン!”と両膝が伸びて立つ、とても美しい別物があった。「前方倒立回転(Forward Handspring)」と言うらしい。
どうして、あんなふうに立てるのか不思議だったが、「逆立ちした状態から、両手で体を押し放す」と説明している動画を見つけた。そんなこと、今までまったく考えたこともなかった。自己流との大きな違いがあった。
「適切な指導があるとこんなに違いが出るんだ」と驚くばかりだが、まあ、僕たちの子供時代、ああやって、自力できるようになったのだから、あれはあれで凄いことだった。
今も変わらずなにかにつけ自己流なので、僕が何かすると、妻からは「Mメソッドね」と、娘たちからは「またお父さんのやつ?」と揶揄されている(笑)。
(まこと)
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