詩のようなもの 正誤病者のうつうつこれ好日
夢の夢
耳のとおいおばあちゃんの
イヤホンからは大相撲の拍子木
ごはん前
うつらうつらのあたしに
寒くないか?上着に袖を通せよって
なまなましい夢
せっかくあなたが
上着を持って待っててくれたのに
とおせぬまま覚めちゃったよ
人工的な風は指先まで冷やし
おぼつかない手でタップする
くりかえす
さざ波ではなく
荒波に
なんども揉まれ
飲まされて
あなたがあたしを嫌いになったら
静かに静かにいなくなって欲しい
なんて言えなくて
なんどもなんどもなんどもなんども
胸かきむしる
おなかの中の重い石
イナクナラナイデ
船は壊れ
もがいたり
諦めたりしながら
気がつけば浜にうちあげられ
太陽と乾いたからだが
ここちよかったりして
この島?には果物はあるだろうか?と
のっそりとからだを起こす
サボテンでもいいよ
チクチク慣れてるから
食べたらまた寝て
そしたらまたあなたが
上着を持ってやってくるだろ
あぁーっ!!と
おばあちゃんの声
推しの力士が負けたかな
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?