目に映るは太古の光 私が生きる此の瞬間を知る事は決して無い 人も同じ 時間を共にして居ない限り 分からない 確たる物など無い そう 過ぎた安らぎに思いを馳せ 郷愁を感じ 希望を抱く
叶うや叶わぬや 人は天を見上げ 星に願いが届かんと 併し其の光は幾年前処ではなく 一生が一瞬に成る程 遠き姿であり 星が願う者の姿を捉える事は 果たして有るのだろうか
力を尽くした太陽の下 或いは眩しさを嫌い求める闇 理由は異なる者の群れが 行き交う街の空は 都会の瓦斯に霞む 目を凝らせば果たして 其処に隠れている 星の海は瞼に映るのか
太陽が姿を消し 全てが闇に包まれても 目を凝らせば 雲は流れている 存在していないのではない 見えていないだけの事 星の光も 降り注いでいる