娘の結婚まで (混乱・興奮・困惑のはじまり)
元ブログの記事に加筆したものです。話は5年前、丁度今時期です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
茸の名前はいろいろだが、
「ムカシオオミダレタケ」
というのがある。
なぜ、こんな名前が付いたのだろうか。
傘裏の襞が確かに乱れ加減に入り組んではいるが、この手の襞はほかにもある。昔一体何が? 図鑑を見るたびに気になる。
で、このキノコの話ではない。
私は
「現在大乱れ中」
の状態がしばらく続くことになってしまった。
私から話を聞いた夫も同様である。
娘から電話が来て、連休中に来るという話。
いつも通り
「あ~、いいよ、何食べたい?」
なんてヘラヘラと受けていたら
「付き合っている人に会ってほしい」
・・・・・・(◎_◎;)
全く予期せぬ話。
ええそうです、予期せぬ話です。
だって娘は
「結婚なんてしない」
と豪語しておったのだ。
もとより、彼氏がどうの、恋の話がどうの、これまでただの一度も、チラリとも聞いたことがないこの母である。娘は息子と違い、口が堅く特に自分のことは思春期以降一切話してくれなくなった。
当時は部活部活の毎日で、私服もジャージばかり。女子高から女子大に進み、男女4人ずつの中学からの仲のいい同士で遊ぶことはあっても、
「彼氏」という色気は皆無だった。
息子は好きな子ができると、まずこの母を介入する。
付き合うとすぐ連れてきて紹介した。高校に入学してすぐ「彼女」ができたのだが、私はその時「がんで入院手術」の身であった。
子供たちを家に残して、10日の入院。見舞いに来た息子に
「高校はどうなの?勉強付いていけそう?」
などと聞くと
「彼女出来た」
と唐突に言った。こういう時の感情は、
「その時になってみないとわからないものだ」
弱り切っていた私は
「ああ、私が居なくてもこの息子を支えてくれる子ができたのはめでたい」
心底そう思い、初めて彼女ができたことに安堵もした。
「青春だ、いいねぇ」
自分でも意外だったがとにかくその時そう思ったのだ。
その気持ちは、大学を卒業した息子が、程なく結婚する相手を連れてくる話になった際も全く変わらなかった。
なのに、娘からの連絡に頭が混乱し、動揺して、夫婦でおかしくなってしまった。
ああ、どうする私!!!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?