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墓参り

妻の墓参りに行ってきた。
旅立ちから二年半、時の流れは早く、悲しみも寂しさも流れてゆく。

ひとりぼっちで目覚める朝も早くなり、陽がな暇を持て余す。
老いた猫の世話がルーティーンとなり、互いにいつまで生きるか問いかける。

もう充分生きた。鏡に写る自分が答える。

生前の行いを顧みれば、妻は迎えに来ないだろう。

生きた様にしか死なれへん。
生まれてくるのもひとり、死んでいくのもひとり。


観音寺



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