『はっぴー、会社作るってよ⑫』
子どもにも、大人にも、「楽しく」「明るい」未来を!
ECCは来ているけれど、学校は行けてない。
こんな生徒さんとの出会いが何度かあります。
レッスンではとても明るく過ごしているので、学校に行けてないなんて想像もしていなかったのに、保護者面談などでお家のかたと話してみると、いろいろなことがわかったりします。
2人の生徒さんのお話です。
1人は、男の子。彼との出会いは小学校の時。ニコッと笑った笑顔が可愛くて、物知りでいろんなことを話してくれる子でした。英語も好きで、宿題の提出が忘れることがあっても、レッスンに来たら本当に楽しそうに過ごしてくれていました。
彼が学校に行かなくなったのは、中学生になってからでした。お母様からご相談をもらい、たくさん話しました。お仕事をされていたのでお母様が家を留守にしている間の息子のことが気がかりだということ、このまま学校に行かなくなってしまったらどうしようかという不安。「何かできないかな?」と考えていたときに思いついたのは、「私、午前中はヒマじゃん!」ということ。
強制はしないけれど週に2日くらい、午前中に教室に来て話をしないかい?と声をかけたところ、最初の週は姿を見せなかったのですが、次の週から来てくれるようになりました。どんな話をしていたのかもう忘れてしまいましたが(もう6年前です)、一番覚えているのが「彼自身が本当にやりたいこと」を目を輝かせながら話してくれたことです。とにかくコンピュータのことを学んでいきたいんだと言っていたと思います。そして、話を重ねていくうちに行きたい高校があるんだ!と話してくれるようになりました。この「午前中トーク」は半年ほど続きましたが、中学3年生になり、彼は希望の高校に合格することができました。勉強を教えたわけではありませんが、たくさん話をしたことが少しでも目標に向かっていける時間になったのかなと信じています。
もう1人は女の子。彼女は小学1年生の時に教室へ来てくれました。
絵が上手で、英語も頑張っていたのですが、ある時学校へ行けなくなってしまいます。
きっかけは、学校の同じクラスの女の子の「ひとこと」だったと思います。レッスンは来ていたので、学校に行けなくなったのを知った時から、どうかここが「もう一つの場所であって欲しい」と思いレッスンを続けていました。しかしながらそれは叶わず、教室からも足が遠のいていってしまいました。笑顔が少しずつ消えていくのをみていました。お母様ともたくさん話をしましたが、やはり通うのは無理ですねということになってしまったのでした。
今回会社を作ると思った時に、教室が使われていない時間をどうにか活用できないか?と考えていました。そんなことをいろんな人に話していたら、たくさんのお声がかかるようになりました。同じような志をもった方がおり、一緒にそんな居場所を作りませんか?と声をかけていただいたり、こちらから相談させていただいたり。
また、自身も中学校の時に学校に行けなくなった経験をもつ大学生の男の子とも知り合うことができて、一緒にいろいろ活動できたらいいね!と友達になりました。彼は今、自身の経験を元に社会に貢献できることはないかと大学で学んでいるところです。そんないろんな人たちのお知恵を借りて、教室を使っていない時間をいろいろな人の「居場所」にできたらと思っています。今すぐには実現できませんが、1週間のうちの何日か、3つある教室のスペースが「誰かにとっての居場所」になったらいいなと思います。
会社を作る!と決めた時から、たくさんの人が協力をしてくださっています。
新しい会社でやりたいこと、
その2は、
『次世代女性経営者育成部!』
つづく。
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