見出し画像

ペーシング

ペーシングが難しいというのはよく耳にする話なのですが、実は私はペーシングに困ったことがありません。

結論から言ってしまうと、私がペーシングに困らなかったのは、一切の無理をしなかったから、と言えると思います。その時の自分に出来そうだと感じること以外はしてこなかったです。そして、鍼灸師の先生にこれやってみたらいいよ、と言われることだけやっていました。通院でさえも「ここまでなら行けそう」と思えるまでは一切通院せず、オンライン診療のみでした。後遺症かもと思ってから1ヶ月半ほどは家から殆ど出ませんでした。最初は家でもずっとベッドの中でした。すぐに呼吸リハに出会い、そればかりやっていました。そのおかげで比較的早く家から出れるようになったのかもしれません。

先日、メンテナンスで鍼灸に行ったときに先生に聞いてみたところ、当時を振り返って、やはり先生も「あなたは一切無理しなかったし、全く焦りがなかったから」と仰っていました。体の状態が良くなっても、急いでより負荷の高いことをしようとしなかったそうです。私は全く無意識で覚えてないのですが、抑え目にしてたらしいです。

だから時折先生が、もうこの位はやってもいいな、ということのアドバイスをして下さっていたのですね。有難いです。

先生が後遺症の方々を見てきて思うに、ペーシングがうまくいかない人は2つのパターンがあって、1つは「ちょっと体調が良くなるとすぐに次のレベルの負荷のかかることをする」、もう1つは「復職などで厳しそうと感じていても無理やり負荷をかけてしまう」だそうです。確かに私はこれらには当てはまりません。余裕を持って、ゆっくりゆっくり動いたので、気づいたら動ける範囲がかなり大きくなっていたと推測します。

ようやく外に出れる様になった頃は、外出した翌日は家から出ませんでしたしね。

無理はしない事、H先生はじめ、他の先生や鍼灸師さんも仰っています。お仕事に早く復帰したい、せざるを得ないなど個人によって事情は違いますができるだけ無理をしないでおけば、それほどペーシングにも困らないのではないかというのが私の経験上から言える事です。

私自身、ペーシングをした記憶はないのですが、その時々で野生の勘で無意識にやっていたのでしょう。言い換えるならば、神経質になることなく自分の身体の声によく耳を傾けていたのかもしれません。


無理をしない様にする事がとても重要です。焦らずにいきましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?