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お花を食べる 延命菊のさっぱりお浸し

秋は菊の花の季節でもありますね。
先日の菊芋の花に引き続き、今、畑で満開になってきたのが、ピンクの花びらがまるまって咲く延命菊です。

延命菊は苦味が少ないので、食用菊として知られています。別名もってのほかやもって菊などとも呼ばれています。

畑の引っ越しでだいぶ枯れて無くなってしまいましたが、生き残ってくれた子たちが、頑張って元気に咲いてくれたので、嬉しさもひと塩です。
早速、剪定兼ねて収穫しました。

中国では古代から栄養価が高く、殺菌効果や抗菌効果がある菊を毒消しの薬として、長寿の花としてお茶や薬用酒、漢方薬として利用してきました。

中国最古の薬物学書である「神農本草経」には、長い間、菊花を服用しているといつまでも若さを保てるという内容が記されているそうです。
おお〜、これは食べねば!
育てていて良かった!

延命菊は奈良時代に中国から伝わり、日本で一般的に食べられるようになったのは、江戸時代からと言われています。

 延命菊は、繊維質が豊富で、ビタミンB 1、ビタミンE、カロテン、カリウム、カルシウム、リンを多く含んでいる他、クロロゲン酸とイソクロロゲン酸が特に多く含まれているそうです。

クロロゲン酸とイソクロロゲン酸は、日本大学薬学部・理学部の研究によると動脈硬化などの生活習慣病を引き起こす元凶となる悪玉コレステロールの低下、中性脂肪を低下させる効果があると発表されているそうです。


民間療法では、目の痛みや視力改善、高血圧症状の改善に有効とされていて、特にお湯で花を浸したものをまぶたの上に乗せることで、疲れ目の回復に用いられています。
漢方では、菊の花には、鎮痛作用や解熱作用があるとかんがえられ、風邪の悪寒や発熱といった症状に対して煎じ汁が飲用されているそうです。
 動脈硬化の漢方薬に配合されることもあるそうです。

その他にも山形県衛生研究所では、延命菊の花びらに含まれるヘリアントリオールCとファラジオールが発ガン予防に優れた効果を示していると実証されているそうです。

菊の花には自律神経を安定させる働きもありますが、これは、菊花の香りの成分(テルペン)は、リラックス効果が高くイライラを取り除いてくれるためだと言われています。

最近の研究では菊の花の匂い成分が脳神経の機能を回復し、脳の老化を予防するという研究報告もあるそうです。

参考 引用
バランスアルファ 菊(もってのほか)についてより
https://www.balance-alpha.com/jp/whats/materials/kiku/

食べ方は、色よく茹でる為にお水に酢を少量入れて、サッと茹であげ、酢の物やお浸しなどのあえものに、生のまま、天ぷらやお吸い物に入れたり、お刺身の毒消しにつま菊として、添えてあり、お醤油に花びらを散らして食べるのは、良く知られています。 

〈延命菊のさっぱりお浸しの作り方〉

〈材料〉

延命菊の花びら 10g (約5〜6個分)

〜茹で用〜
水   鍋いっぱい
酢   小さじ1

〜漬け汁〜
水      小さじ4
白だし  小さじ2
酢      小さじ1
てんさい糖  小さじ


花びらを1つ1つ、萼からはずします。


花びらをザルに入れて、水を入れたボウルに入れ、ゆすり洗いをします。


鍋に水をいれ、酢を入れて沸騰したら、花びらの入ったをザル入れてさっと箸でかき回し軽く湯掻きます。


冷水をはったボウルの中に入れ冷やしたら水気を絞ります。


鍋に漬け汁の材料を入れて、てんさい糖をしっかり溶かしてひと煮立ちさせます。

⑤ 
冷めたら水気を取って置いた、花びらとあえます。

白ごまをかけて出来上がり。
今回は、白ゴマがなかったので、ピーナッツにしました。

お豆腐に乗せて食べたり、水で戻し、湯通ししたふのりと混ぜてもカラフルになって美味しいですよ。

うちのわん子たちも大好きな1品です。

あまり茹で過ぎると、シャキシャキ感がなくなるのと、香りが逃げてしまうので、湯通し程度でさっと水に上げて下さい。

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