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言葉の信号機の法則

皆さま、こんにちは!
合同会社ハピオブの広報スタッフYです。

今年も残すところ約半月になりましたね~
皆さんの2022年はどんな一年でしたか?
私は、就活やハピオブでのお仕事を通していろいろな方と出会ったので、出会いの一年でした!

さて、今週もハピオブ公式noteをご覧いただきありがとうございます!
ハピオブ公式noteでは、毎週書籍の紹介や会社の日常を発信しています。

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今週の書籍

今週の書籍は、堤藤成氏の『ほしいを引き出す 言葉の信号機の法則』です。
この書籍では、世界で一番人を動かしている「信号機」に学んだ、「言葉で人を動かす」ための原理原則が紹介されています。

今回の記事は、ぜひ社会人の方だけではなく学生の方にも読んでいただきたいです!テレビCMで使われてるフレーズや身近な企業のキャッチコピーを紹介しているので、気軽に言葉の面白さや重要性を楽しんでいただけたらと思っています!

堤藤成(つつみふじなり)氏について

コピーライター/クリエイティブ・ディレクター

生まれつき右耳が聞こえず、コミュニケーションにコンプレックスを抱えた結果、言葉で人を魅了するコピーライターに憧れる。中学の卒業文集に「CMをつくりたい」と記し行動を続け、新卒で電通に入社。新人時代はコピーが採用されずにもがき苦しむ。しかし「人を動かす言葉」「売れる言葉」のコツを身につけたことで、国語の教科書に掲載される広告を作るなど徐々に結果を出せるようになる。現在はスタートアップの(株)フェズにて、オランダと日本を飛び回りながらフルリモートでクリエーティブディレクターとして活動中。

堤氏のTwitterはこちら


「言葉は、人を動かす信号である」

「言葉」とは何でしょうか?
「言」とはつまり「事」であり、事実を指します。
しかし、事実だけではコミュニケーションは成り立たないため、それを補う枝葉として「端」の字を使った「言端」が生まれました。
このことから、事実を語る→伝え方の発生 という流れが分かります。
つまり、言葉は「伝えるべきこと」と「伝え方」の二つで構成されています。

【ではなぜ信号機と言葉に関連があるのでしょうか?】
「これは木です」という言葉を例にとって見ていきます。
・「これは、きです」という音
・「これは、木です」という形 に分解できます。
このことから、「言葉」は音と形でできていることが分かります。
つまり、言葉とは「音と形を通じて、意思を伝える方法」なのです。

ここで思い出される…あの音と形というシグナルを通して意思を伝えているもの…そうです!信号機です!
著者の堤氏はここで「信号機と言葉の構造」の類似性に気がつき、この『ほしいを引き出す 言葉の信号機の法則』の発行に至りました。

「人を動かす言葉」「売れる言葉」とはどんな言葉?

一言でいうと「変化」を起こす言葉です。この「変化」は以下の二つに分けることができます。
知覚変化(パーセプションチェンジ)
何かに興味を持つ、その商品やサービスが好きになる、などのの変化
行動変化(ビヘイビアチェンジ)
お店まで行く、実際にその商品を購入する、などの行動の変化
つまり、「人を動かす言葉」「売れる言葉」とは
「知覚や行動の変化を起こす言葉である」と定義できます。

言葉の信号機の赤・青・黄色のイメージ

まずは普通の信号機の色の理由を紹介していきます。
「止まれ」を意味する赤→最も波長が長く遠くに届きやすい。
「進め」を意味する青→人の心を落ち着かせる
「注意」を意味する黄→視界が悪い(霧など)状況でも見やすい

次に、上記の3色のような視点で言葉の信号機のイメージを捉えなおしてみましょう!

『とどめる赤』という言葉

この言葉は不安・不満・不足・不都合といった「不」に注目することが重要です。

「とどめる赤」が入ったキャッチコピー例
≪不満≫育児をしない男を、父とは呼ばない。(厚生労働省)
女性を中心に持っていた不満をあえて言葉にしたことで、共感を呼んだ言葉。
≪不都合≫日本は、義理チョコをやめよう。(ゴディバ)
義理チョコは女性も男性も実はありがた迷惑だと思っていたという、みんなが抱えながらも言えなかったことを提言した言葉。みんなの思いを代弁してファン化したことに加え、本命向きの高級チョコレートへのブランディングにも効果を発揮。

言葉の信号機の法則・ポイント
・その強い言葉は、どんな「不」を起点にしているか考えてみよう
『ほしいを引き出す 言葉の信号機の法則』p.81

『すすめる青』という言葉

相手の望む未来をイメージさせ、気持ちを解きほぐし、前向きな未来に進め、商品の価値を規定する言葉です。

この『すすめる青」で重要になるのは、自社の商品やサービスの価値を見出し、存在意義に気づくための、リフレーミングという手法です。
リフレーミングとは、既存のフレームを外し、新たな視点から捉えなおすことです。自社の商品や企業のとらえ方を変えてみましょう!
リフレーミングはさらに分解することができます。

状況のリフレーミング→その商品が最も価値を発揮するポジティブな状況を探すという視点
例:「真っ赤なお鼻のトナカイさんは~」
皆の笑いものだった赤い鼻は、「クリスマスの暗い夜道という状況」では、コンプレックスのピカピカの赤い鼻は暗い夜道を照らす灯りになってサンタクロースを助けることにつながる。
意味のリフレーミング→「弱み」としてとらえていたことを「強み」に言い換える
例:「目の付けどころがシャープでしょ」(シャープ)
独自性あるアイデアを加えているのが「シャープらしさ」であると存在意義を定義。単に家電を売る会社ではないことをアピール。

『きになる黄』という言葉

踏み出すために、期限を設定したり、具体的な行動を明らかにしたりして、最後の後押しをする言葉です。

『とどめる赤』で顧客に、「私の悩みを解決してくれそう」と思わせ、『すすめる青』で「この商品はこんな価値を提供できます」と伝えても、あと一押しが足りない場合があります。こんな時「具体的な求める行動」を伝えることが大切であり、これが『きになる黄』です。

きになる黄の例:ベンザエースを買ってください。(武田薬品工業)
顧客にどんな行動をしてほしいか誰よりもストレートに語ったことで、圧倒的なインパクトを出した言葉。

このように、行動・時間・対象を限定すると強い言葉が生まれます


おわりに

今回の記事では、堤藤成氏の『ほしいを引き出す 言葉の信号機の法則』を紹介しました。
言葉と信号機にどんな関係があるんだ!?と思われる方も多いと思います。
私もこの書籍を読む前はこのように思っていました(笑)
しかし、読み進めていくと面白いくらいに「なるほど~たしかに信号機みたい」となりました。
また、ビジネス本だから学生にはあまり関係ないと思われるかもしれませんが、社会にまだ出ていない消費者側の立場でこの書籍を読めるという経験はとても貴重だと感じました。「何となく頭に残るあのCMはとどめる赤が使われているな」など、消費者側だった時のイメージや感覚を、社会人になったときにパッと思い出せるというのは、学生時代にこの書籍を読んだ人の特権だと思います。
今回の記事では大まかにしか紹介できませんでしたが、赤・青・黄それぞれの言葉のさらに詳しい説明や、多くの人が陥りやすい「言葉の罠」なども紹介されているので気になった方は是非読んでみてください!

そして、この記事がいいなと思った方はぜひいいね♡をお願いします!(きになる黄、実践してみました(笑))

おしらせ

そしてなんと!『ほしいを引き出す 言葉の信号機の法則』の著者である堤藤成氏へのインタビューが決定しました!
インタビュー記事は来週公開予定です。こうご期待!!


また、弊社では「富山県でイキイキ働く人を1人でも増やしたい」そんな想いから生まれた富山県公式のコミュニティ「Smart Lab TOYAMA」の運営に携わらせていただきます。
「Smart Lab TOYAMA」、略してスマラボに興味がある方はぜひこちらの記事もご覧ください!

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今週もハピオブ公式noteを読んでいただきありがとうございました!

合同会社ハピオブ 広報スタッフY







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