どうぶつ

アートnaえほん★「どうぶつ」


 イギリスのを代表する絵本作家、ブブライアン・ワイルドスミスさんの絵本にはわたしのお気に入りが多い。

 なんでこんなに絵に惹かれるんだろう。こどものように自由な表現力と色彩。

 happiness kids artの小学生ジュニアクラスで油絵を描くときにも構図や色使いなどのお話をするときに、よくこどもたちに紹介する絵本でもあります。

 そんなブライアン・ワイルドスミスさんの「どうぶつ」は、ただ、ひたすら、いろんなどうぶつが出てくるだけの単純な絵本なのだけど、大人にもファンが多いはず。


 音楽のように絵本を作ると言われる、ブライアン・ワイルドスミスさん。
読者から「絵本になった時に原画の色が忠実に印刷されているか?」と聞かれるそうですが、ご本人は、

「自分の表現した原画の色がそのまま絵本に出ているかが問題ではない。」「色と色の調和がきちんと絵本の中で表現されていれば、それでいい。」

と答えるそうです。

 教室のこどもたちの絵を見ていても、思わず感心してしまうような色の組み合わせ、調和を感覚的に表現できる子がいます。

 それは生まれ持っての才能ではなく、「感じ取る力」が備わっているかどうかであり、何度も絵を描き、意識してものをみれるようになり、ものの見方が変わってくると、色彩の調和を感じ、表現できるようになります。
 大人になってからでもそれは身に付きますが、やはり幼少期のママの言葉がけや親子の過ごし方はとても影響力を及ぼすのではないでしょうか。

 「表現」は「知識」や「練習」ではなく「心を育てること」そのもの。

 見るものに伝わる絵を描くには逆に絵から感じる心を養うことも大切ですね。

 絵本は、そんな「感じる心」も育ててくれるとわたしは思います。



ライアンワイルドスミスさんの描く世界

 絵本を開いた瞬間に、日常忘れていた感覚が、頭の中にイメージが膨らんで、心の中にも光が満ちあふれる。
 例えばジャングルみたいな森の中に、ヒョウがいます。ジャングルの土の匂いとか、ひんやりした感じとか、草が擦れる音や柔らかい感じとか、ヒョウの糞がどこかにあるかもしれないとか。
 子ども達はそれを頭の中や体で、反応しながら想像するんです。ワイルドスミスは、子どものために、この世界の美しいものや不思議さを楽しんだり驚いたりして、生命の根源を知って、喜びや幸せを感じてほしいと描いています。
 この絵本はきっと、大人になってしまった私たちにかつての子どもの時に感じた感覚を、取り戻させるひとつのツールになるんじゃないかと思います。

藁戸さゆみ>ブライアンワイルドスミスインタビュー記事より
http://www.a-m-u.jp/article/interview_6.html/




 絵をみているだけで、匂いがしてきそう。音が聞こえてきそう。動物の声が聞こえてきそう。

ん??きっと聞こえてくるかも・・・?

 色彩や文章の美しさ。「心」が動かされるアートな絵本。これからもご紹介していきますね。

作・絵: ブライアン・ワイルドスミス
訳: わたなべ しげお
出版社: らくだ出版
朗読:sakura★


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