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父が教えてくれたこと〜貯金箱〜

私の父は甘いものが大好きでした。
父と外出すると、

「Tさん、これでお父さんの好きな回転焼き、こうてきてぇな。
自分も好きなんこうたらいい。」

と、1,000円札を渡してきます。

父はあんこの入った回転焼き。
私はカスタードの回転焼き。
1つずつ買って、1,000円払ってお釣りをもらう。

「買ってきたよー」
と回転焼きとお釣りを父に渡します。

車の中で父と2人で、回転焼を頬張り、幸せなひと時。。

当時、回転焼きは1ついくらだったか…覚えてないんですが、
1つ120円と仮定して、2つで240円。
するとお釣りは760円。

帰宅すると、父はお釣りをテーブルに広げ、平成元年と平成4年と印字されている硬貨を探します。

当時、父にはそれぞれの年に生まれた孫がいました。
虎の貯金箱はU君の、うさぎの貯金箱はSちゃんのと決めて、それぞれの貯金箱にそれぞれの硬貨を入れる。

そう!小銭貯金です!

父と外出すると必ずそのような買い物があって、プチ贅沢をしますw
買い物の値段が低ければ低いほど、たくさんお釣りがもらえるので、その中に目当ての硬貨があれば、貯金箱にたくさんお金が貯まっていくというしくみですw

父は貯金箱がいっぱいになったら、硬貨を数えて銀行へ。
当時は両替手数料がかからない時代でした。
小銭を持ってこられた銀行はどんな風に処理してくれてたんでしょうね〜
硬貨を数える機械がない時代はご迷惑だったのでは?って思ってしまう…。

美味しい思いをしながら、楽しんで孫のために貯金していました。
そして小学校に上がるくらいになったら、銀行からおろしてきます。
お菓子を食べたお釣りの小銭貯金でも、生まれた年から7年間貯めていけば、それなりにまとまります。

そうやって、いつまで小銭貯金してたか知らないけど、孫の小中高の入学時には、お祝いを渡していたんだと思います。
すごい!

兄と私の時もそうやって貯めてくれてたのかな。。ありがとう!

私が結婚後、コツコツ貯金ができない時期がありました。
すると主人に「1日100円貯金してみぃ。」と言われました。

郵便局でもらった蓋の着いた郵便ポスト型の貯金箱で1日100円貯金を始めました。

ですが…電子マネーの時代。
1日100円を作るのが、とても難しいことが分かりました。
なので10日で1,000円貯金に変えて、1年間続けてみました。
すると1年間で約36,000円貯まり。嬉しかったな~笑

小銭貯金になってませんが、小銭貯金とはこういうものか…と堪能し、1年間で終えてしまったんです。

ずっと続けていれば、かなり溜まっていたはずなのに。。

父は流石そろばんの先生。
1円たりとも無駄にせず、継続できる所に脱帽でした!

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