マガジンのカバー画像

The poem-no-tsumori

11
詩作に夢中な今日この頃です。
運営しているクリエイター

#スズメ

東京のスズメたち (poem-no-tsumori)

朝、駅を出て 交差点を渡る その信号機からよく スズメの声が聞こえてくる チュン おはよう! なのか チュン いってらっしゃい! なのか 季節を問わず 鳴いている 都合よく考えれば わたしへのエールと 今日もスズメたちに 背中を押してもらって 仕事へ 行くよ 行ってくるよ と、見上げて心の中で 返事をする 都会で働く大変さを スズメたちもきっと ここで生き抜くのは大変だろうと 勝手に想像して わたしの思いを 重ねている ありがとう スズメたち君たちは とても小さいけど と

朝の交差点で (poem-no-tsumori)

仕事へと向かう重い足取りが、 交差点の赤信号で、止まる 朝。 吐く息が少し白い 焦点の合わせない目で前方を 見ていると、何かが耳に 雀の声かと気づくと、 電柱にいる 頭の上で空色に混じり 雀が数羽、飛び交い 鳴き交わしている 甲高い音で 信号が青になる 歩き出すその足 気のせいかさっきより、 軽い感じがしないか ************** 最近は詩人な気分です。 ヘッタクソな詩(のつもりです…)を、お読みくださった方に感謝申し上げます!