イベントレポート【Withコロナ時代のHAPPINESS】主催:YEEY 05/05/2020

■イベント概要

Withコロナ時代のHAPPINESS
主催:YEEY    日程:05/05/2020

https://yeey.co/happiness_covid19

■登壇者

Tal Ben-Shahar教授:幸福を学問として追求

『ハーバードの人生を変える授業』などの著書で知られるウェルビーイング研究の第一人者の1人。ハーバード大学で受け持った「ポジティブ心理学とリーダーシップ」のコースには、1学期で1400名(ハーバード全体の2割)が殺到。イスラエル、米国、シンガポール、インド等、世界中の企業で組織的行動のコンサルティングも行う。アラブ・イスラエル紛争の公平で率直な理解を促進するためのデビッド・プロジェクトを共同設立。

■イベント内容①

(Tal Ben-Shahar教授のコメント)

コロナ時代で、人類は今、とても複雑で極端な感情を経験している最中だ。私たちの心の中には、不安・喜びの波が沸き起こり、感情はとても高ぶっていて複雑な状態にある。その状況の中で私たちがどうすればよいか。4つのことをお伝えする。


●①人間らしくあることを認める 
 

"The permission to be human"

・人間らしさを許す=苦しい感情、喜び感情、止めることなく流してあげる。もし止めれば逆に悪い方向で膨張してしまうから。


・人間によくありがちの傾向:タフな状況であると、人は強くあろうとする=感情を見せない、表現しない、感じていないようにふるまう。ただこれは逆説的に、強くなるのではなく弱くなってしまう。つらさを受け入れることもできず。喜びの感情もとめてしまうことになるから。


・だから、感情を受け入れて、きちんと抱き留める。そのように感情を経験していくと、そのことをきちんと理解して、次に向けて行動できる。コロナ時代:自分が強くあるために:つらい感情を流れることを許し、喜びも感じるようにしよう。下記のようなこともよい。
-涙を流す
-自分が感じていることを信頼している人に話す
-そのことについて日記に書く、感じていることを表現する
・常にできるわけではなければ、自分自身でいられる場所・信頼する人と一緒にいる時など、自分で大事にするものをもっておく。



●②感謝をする

・感謝を表現している人のほうが、幸せ、健康、親切、成功の状態にあると、研究されている。
・感謝日記(gratitude journal)を1日 2-3分でもよいから3-4個書いてみる。
感謝を表現することによって、気分上昇スパイラルに乗る。
・日々のSmall Wins =自信を高めることができる=エネルギーが沸いてくるようになり、大きな成果にもつなげていける。
・感謝の手紙を書く


●③体のエクササイズ
・ストレスがあるときこそ、体を動かすべき。精神的に・肉体的に重要。 例)学生が試験準備で体を動かさない=一番ストレスがある時だからこそ、一番重要。


・運動するということは、人間が自然に必要としているものを満たすことになる。自然な体精神のニーズにこたえる。


・ストレスがあるときに運動することは、抗うつ剤と同じ効果がある。逆に言えば、運動しないことは、抑制剤を打つこと。抑え込んで不自然な状態になっている。

●④人間関係

・ハピネスの指標の一番である。健康の指標の一番でもある。


・バーチャルではなく、リアルで会うことが本来は一番よい。今はそれが可能ではないが、表面的な会話、深い会話はできる。


・深い人間関係の重要性:シェアし、分かち合い、耳を傾けあう=与えあう関係を持つ(giving relationship) =自分をオープンにし、理解してもらえる、自分が大切にされていると感じることができる。


・Giving/Sharingの関係性を作っていく鍵とは?=自分をオープンにすること、露にすること。


●人生での成功とは
成功とは、満たされて充実した人生を導くことだ。なので、まずは、自分自身を知ることが第一歩。自分にとって何が大事かを考える、何だと自分が充実するのか。どんな人生も成長・失敗があり、一人一人違う。


●コロナで私たちが試されていることとは?
・今回の学びをきちんと受け取る、今後の行動に移す。いつものように戻ってしまわないように継続させる。感謝する、有難いと思えるか。
例)NYの9.11事件後、慈愛に満ちて優しさを与えあったのに、それは6か月しか続かずに、通常のビジネスに戻ってしまった悲しい現実。


■イベント内容②(解説「Whole Well-Being」)

Well-beingの内容。そしてWhole-Well-Beingとは?内なる声・感情・体をも大事にする。

●Happy/Well-Being/Happiness

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●Well-Beingの恩恵 (M・セリグマン博士による)

well-being恩恵

●PERMA:Well-Beingにフォーカス (M・セリグマン博士による)

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●SPIRE:Whole-Beingとして考える(統合的に考える)

(タル・ベン・サハル博士)

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■今回の私の参加目的

・Well-Beingの定義が沢山ある中で、シャハー教授の提唱するWhole-Well-Beingの内容を理解する。どんな点がユニークなのかを知る。

■参加してみての感想・理解・自身との関係性/これから活かすこと

・Whole-Well-Beingの提唱でいくと、統合的に、体・心・感情・関係・知を結びつけていくことが理解できた。1人の人間だからこそつながっている。

・講演の中で言われていた、コロナでの4つのアドバイス。中でも①人間らしくあることを認める ②感謝をする がとても響いた。

まず①について。人間だからこそ、感情をありのままに受け入れ、感じ取り、それを恐れることなく流す、ということに心が響いた。怖い気持ちも、喜びの気持ちも、すべて自分が感じたことを否定せず受け入れてから前に進むということを学んだ。やはり、自分は恐れがあるときには敢えて乗り越えよう、強くいようと、力が入ってしまっていたと思う。実はそれは、よりその感情を膨張させてしまい、その先にあるかもしれない変化を作れないことであることを知った。

次に②について。感謝をすること。1日に3分3つ感謝を思い浮かべる習慣をトライしてみたい。今日の感謝:①無事生きていられたこと ②このイベントに参加できたことで新しいとらえ方を得たこと ③自分の大切な周りの人とつながれていること ④食べて寝て運動できるという健康でいられることありがとうの気持ちを忘れないでいようと思う。


 

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