イベントレポート 【04/22/2020】 Happiness at Work

◆イベント:
北欧デンマークから学んだ’’Happiness at Work’’ 幸せな働き方を考える
https://peatix.com/event/1452650?lang=ja
Happiness Catalyst 主催

◆参加背景:私が2018年秋デンマーク社会視察ツアーより、お世話になっているHappiness Catalyst犬尾陽子さん(社会起業家、子育て中)、海野あゆみさん(心理学者、デンマーク在住、現地で子育て中)の大好きなイベント。
2018年秋に行ったデンマーク社会視察ツアーのレポート振替を行うべく、今につながる気づきを自身で整理するために参加。また、今、等身大世代の参加者がどんなことを考えているかをシェアし、対話する機会にも。

◆テーマ:
Happiness at Work:職場・仕事で幸せであることは、個人の幸せ、組織の幸せ、社会の幸せ。
このシンプルで大事なとらえ方が、どのようにデンマークに存在できているのか。私たちはそこから何が学べ、実践できるのか。
明日会社に行くのが楽しみでしょうがないという、仕事のモチベーションが醸成するヒント。

◆主催者関連
【犬尾さん:16年に初めてデンマーク渡航、幸福度研究】
・20-30代で6回程転職を行い、様々な立場で様々な仕事に挑戦、海外でも働いた経験。常に視野を広げ、自分で決断した仕事選択を行う。
・職場を幸せにするために活動する、
デンマーク社会起業家Happiness at Workのアレックスとの出会いで、「幸せに働く」という考えを知る。その活動は世界40か国に展開されており、日本はまだだったので、その先駆者になる!との思いで活動。

【海野さん:デンマーク在住】
・日本組織で働き、過剰配慮、組織関係などに疑問。日本社会の働き方や社会通念の価値観に捉われない生き方を模索。
・研究の仕事チャンスでデンマークへの渡航、滞在、生活。新しい環境に身を置いてみて、新しい生き方価値観を体得。
・デンマークに来てチャレンジして初めて自らが貢献したいと思える場所・組織に所属し、現在働いている。 


◆プレゼンの内容:
◇働き方の違い
(デンマーク)Work Happiness  VS (日本)KAROSHI

◇人づくり・教育はどうやって作っているのか?

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幼少教育において、
デンマークは、在り方・生き方に、人間基盤を形成する重き。学校教育・家庭環境において、自分がどうしたいのか、在りたいのかを、自発的に積み上げていく教育。日本は、学び方・働き方に重き。

◇デンマーク人材育成企業、デンマークの働き方 
・メンバー3名アレックスさん含み、クライアント世界40か国に展開
・CHO=Chief Happiness Officer という考え方、職場を幸せにする義務がある
・ハッピーな職場は、収益性が高い
・短時間で成果を上げる、生産性・効率・スピードを意識 (日本:就業の開始は意識、終了があいまい)
・上司に命令の権限がない
・自立的:個人の裁量権が大きい(日本:マイクロマネージメント、機械のように)
・民主主義的:「批判」でなく「対話」で解を導く
・上司マネージメント:パフォーマンスを応援、心のサポート
・NO過労死、NO人間関係ストレス


デンマークでは、

-上司には仕事の説明が求められ、部下は対話を通して仕事を遂行していく。
-部下は、仕事が担当になったときにどうして?と問いを立てる。なぜ自分という人材がこの仕事を担当するか、よりよいパフォーマンスを出すために、どういうパフォーマンスが出せばゴールに近づけられるか、を受け身ではなく積極的に対話を設けるチャンスを作る。方向性について見解が違えば提案交渉していき、一緒に代替案を考えていく。

日本では、受け身的で、労働力を提供するで終わっているのではないか?

◇職場の在り方:
Happiness at Work, Feel the good 

 エモーショナルなもの。働いている人の感情・感覚的なもの)

1.結果
「良い気持ちになれるか」を意識

「結果を残す」ことだけが中心ではない。

・その人自身の価値と、パフォーマンス結果は別。結果が達成した、達成しなかったというパフォーマンス到達度なだけで、個人の人格は否定されていない。その人は挑戦した意味があったが失敗した、では次どうするかと、組織個人が合理的に考えていくことが大事。
・会社と個人がお互いしがみついていない、デンマークは合理的でさらっとしている、個人が自立し、組織の中で信頼しているからできる。
・働く環境として、物理的にも心理的にもよりよい環境かどうかが大事。
・能力が足りていなくパフォーマンスが残せなかった場合、解雇なども実際はある。
解雇の理由は、会社側は能力が至らなかったと判断、個人は、自分の強みをよりよく他で活かすチャンスと捉えて、自分が幸せになれる働く環境を改めて探す、もしくは学びを努力して自分を磨く。失業保険、就業能力開発支援などの社会制度もある。インターンシップでミスマッチではないかは早期で対応できる仕組み。
・アメリカ・日本式は「どこでも働けるスキルを磨こう」という、広くまんべんなくというジェネラリスト視点かもしれない。デンマークは、「個人の能力を開花させる」というスペシャリスト視点、適材適所の考え方。デコボコが多いが、ボコの才能がとびぬけて差別化し超人的な能力がある。個人の能力が尊重されるから。デンマーク社会のクリエイティブでイノベーティブな社会を生み出す原点となっている。

背景)
アメリカ・日本:個人の働く理由が、いかにお金を稼げるのか、仕事は稼ぐものという考え方
デンマーク:よりよく自分がいられる、心地よく生きることの大事さ、興味やりたいことに向かう。

デンマーク国社会の置かれた環境 ):
今までの生産性あるのみの労働は、東南アジアにとって代わられる。ならば、より新しい発想を生み出す、クリエイティブでイノベーションの起こる産業を考える。それには、よりよく生きる個人の興味・個人の自由な発想が、実は生産性よりもこれからのこの国の時代に求められた。


クリエイティブでありイノベーティブであることは、今ない仕事を生み出すこと。その人自身がスペシャルでクリエイティブであるべき。
だからこそ、教育・社会がそれを生み出す土壌がある。テクノロジー・デザイン・SDGs分野で先駆けている。


2.人間関係
「人として大事にされていると感じるか」
「職場であなた自身でいられるか」

・個人として見られているので、個人のポジション・役職で能力を判断していない、皆同じ平等。

デンマーク)ポジション・役職・肩書は役割なだけ。上司は、1人1人がパフォーマンスができる状態を生み出す役割なだけ。

日本)上司が椅子がなく床に座るものなら、どうぞどうぞ、の世界があるかもしれない。偉くなれなければ言いたいことが言えない社会かも。


◇ホールライフバランス:
8時間睡眠、8時間労働、8時間余暇
仕事の時間、家族の時間、自分の時間を持っている。集中的であり効率的に時間を作っている。仕事が早い。

・日本)Work Life Balance=仕事と生活の2つだけ。更に、睡眠、余暇、家族の時間なども大事。

◇働くことへの向き合い方(職業選択)
・本当に好きなこと、人生をエンジョイできることをやりなさい。
お金儲け<楽しい・関心がある・取り組みたい
・「何をしてきたか?」(過去の積み重ね) <「何ができるか?」(未来への創造) 
・単純労働力が必要なことはAI/ロボットが対応できる

背景)

より新しいものを生み出し、他国と差別化できる、未来を作り出す力が大事。人間、人間らしさ、人間の感情などが大事にされていくべき、なので個人が尊重され、自分の興味のあることをやる発想。

◇働くことへの向き合い方(向かう方向)
・自由と責任
・自分を磨き続ける
・エキスパートである

組織:フラット
仕事をスタートする時に責任範囲を決めている。
評価はリーダーとワーカーが行うので、
ボスだけが仕事を決めるのではない。
担当ワーカーが一番仕事の内容を理解しているので、任せられており、ボスの判断を待たない。

◇37時間/1週間
・デンマークの労働時間:男性も女性も同じだけ働く
・時間と生産性の関係:長時間労働を短くして、なぜ、他の人を雇わないのか(?)
・解雇や短時間勤務にするというのは簡単・(?)

◇一人ひとりの結果にフェアでありシビアである、能力がなければ解雇
・時間の中で成果が出せなければ、能力がないと判断
・プロフェッショナルな技術がないのは、働く上で難しい
・専門性の勉強を積む=知識、技術、経験


◇まとめ:働き方の違い

デンマーク
-興味のあることをやる 
-I want to do    
-価値観:仕事は楽しいもの

VS

日本
-生命の金を得る
-I have to do
-価値観:仕事は苦しくつらいもの

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◆対話から派生テーマ Happiness Catalystさんと皆さんと話をして

⚫︎何がエリートなのか

・エリートの存在定義とは

アメリカ・日本 VS デンマーク
社会地位、経済地位、政治権力、学歴

(金を稼ぐ、学歴、偏差値、社会地位)  VS  人間力

-デンマークで国会議員になりたい動機(やりたいから、社会地位・権力ではない)、身分(出自は関係ない)、選出される条件(謙虚さ、人間力)

⚫︎自分を受け入れる

-デンマークでは、周りと違うが自分はこれでよいという安定的な自我がある。あなたはどうありたいか、私はこれで大丈夫、意固地ではなくありのままの自分を受け入れることができる。

-日本人の自我形成では他人比較の中で行われ、周りに依存していく社会。


⚫︎企業での信頼性、人・自分が信頼で成り立っている社会

デンマーク 
中小企業(相互の事業理解、関係が深い)>大企業(お客様は神)


取引先との関係性:信頼を保っているからこそ、ご機嫌を取る必要がない。誇りをもって仕事、相互リスペクト、すがる関係ではない。

⚫︎自分の居場所、生き場所は、どこにある?

-会社、家族、コミュニティでの自分のアイデンティティ

-会社・組織・肩書・身分・職種 =大手・ブランディングしたくなる理由は?個人で勝負していない、社会的にどうみられるかを意識、自分を大切にすべき、自分のアイデンティティ、生き場所は自分で持つ。

⚫︎自分ひとりで生きていく力、怖いという不安を解き放つ、生涯それを追求
-何かを手放して大丈夫か、何かを失うのではない、妄想しているだけで不安はまぼろしである。
-何も失わない、怖いことは何も起こらない、自分自身でやっていける、大丈夫、私は死なない。
-自分の人生だから、自由と責任において切拓く。
-人生に正解はない、誰も与えてくれない、だから自分で作る。

●日本の社会背景

-戦後の経済成長の中で、大量生産の産業を行い、皆同じことをベルトコンベア方式で生産してきた時代と社会。この時代をリードしていた世代の理解を変えていくには、職場の幸福度が経営売り上げにつながるからというアプローチになってしまうのかもしれない。(ハーバードビジネスレビュー分析)

-ただ本来はより本質的な生き方の話である。これから10,20,30代を変えていくには、一人ひとが全く違う、創造性、イノベーションの意識転換が必要、この時代転換の最中で行われていく。より生き方の本質的なところから、一人一人が考えられる社会になれるように応援したい。

-すぐに社会を変えてやろう、社会システムを変化させようとまでいななくても、目の前にいる人を幸せにすることで、それが確実に現実的に世の中広がり変えていくきっかけになると思う。大きなことよりも、まず自分にできる、小さなことをやることが大事。社会を変えてやろう、目的もなく言っている自分ではなく、自分の人生を考えて何のために働くのかをじっくりととらえてみよう。

(Q)自分の楽しいことをして、結果的に社会に役立つ?社会への貢献意識はどのようなところにあるのか?

◆私の感想/今後へ

●デンマークの働き方"Happiness at Work”に共感、合理的であり、人間の自由・感情・興味によりそった、考え方を自分の中に取り入れたい。

●Being(ありかた、生き方)の基盤があって、学び・働きがある。そのためには自分を知り、自分の幸せを自分なりに模索してくことがとても大事だと感じた。自分で生きていく力は、怖がって社会や組織にすがることではなく、自分と向き合って自分の居場所やアイデンティティを自分で作っていくことだと実感した。

●「本当に好きなこと、人生をエンジョイできることをやりなさい」というメッセージが強く心に残った。今の自分に向き合って必要な生き方。

●デンマーク社会背景で、クリエイティブでイノベーティブであるために、人材に価値を置き、一番の発展投資を行っていると感じた。AIや別国の単純労働産業に打ち勝とうとしない、もっと大事な価値を人間においていることを理解。


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世界に挑戦中。32か国訪問、米国1年滞在。グローバルメーカーのブランディングを12年担当。広告/広報/CSR/世界遺産・五輪企画/オウンドメディア/映像発信。20か国ユース映像ジャーナリストとサミット開催。NPOで大使館と食旅イベント。北欧の幸福度, Well-beingを勉強。

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