Day798 哀歌 1章
哀歌 1章では
第1の歌(アルファベットによる詩)
ああ、ひとり寂しく座っている
人で満ちていた都が
彼女はやもめのようになった
国々の間で力に満ちていた者、
もろもろの州の女王が、
苦役に服することになった
彼女は泣きながら夜を過ごす
涙が頬を伝っている
彼女が愛する者たちの中には、
慰める者はだれもいない
その友もみな裏切り、
彼女の敵となってしまった
悩みと多くの労役の後に、
ユダは捕らえ移された
彼女は諸国の中に住み、
憩いを見出すことがない
追い迫る者たちはみな追いついた
彼女が苦しみのただ中にあるときに
シオンへの道は喪に服し、
例祭に行く者はだれもいない
その門はみな荒れ果て、
その祭司たちはうめく
おとめたちは憂いに沈む
シオンが苦しんでいるのだ
彼女に逆らう者がかしらとなり、
彼女の敵が栄えている
彼女の多くの背きのゆえに、
主が憂いを与えられたのだ
幼子たちも、捕らわれの身となり、
逆らう者の前に出て行った
娘シオンから、
そのすべての輝きが去った
彼女の首長たちは、
青草を見出せない鹿のようになり、
追い迫る者の前を
ただ力無く歩んで行った
エルサレムは思い出す
苦しみとさすらいの日々にあって、
昔から持っていた自分のすべての宝を
その民が敵の手に倒れ、
だれも助ける者がいないとき、
敵はその破滅を見て、あざ笑う
エルサレムは罪に罪を重ねた
そのため、汚らわしいものとなった
彼女を尊んだ者たちはみな、
その裸を見て、これを卑しめる
彼女もうめいて、
その背を向ける
彼女の汚れは裾に付いている
彼女は自分の末路を考えない
それで、驚くほど落ちぶれて、
だれも彼女を慰めない
「主よ、私の苦しみを顧みてください
敵が勝ち誇っています」
敵は、彼女が宝としているものすべてに
その手を伸ばした
諸国の民がその聖所に入るのを
彼女は見た
あなたの集いに加わってはならないと、
あなたが命じた者たちが
彼女の民はみなうめき、
食べ物を探している
気力を取り戻そうとして、
自分の宝を食物に換えている
「主よ、よく見てください
私は卑しい女になりました」
あなたがたには関係がないのか
道行くすべての人よ、よく見よ
このような苦痛がほかにあるか
私が被り、
主の燃える怒りの日に
主が私を悩ませたような苦痛が
主はいと高き所から
私の骨の中に火を送り込まれた
私の足もとに網を張り、
私が背を向けるようにされた
私を荒れすさんだ女、
終日、病んでいる女とされた
私の背きのくびきは重く、
主の手で、私に結びつけられ、
私の首の上に載せられた
主は私の力をくじき、
私を渡された
私が立ち向かえない者の手に
主は、私のうちの強者たちを
みな追い払われた
私を標的として「例祭」を呼びかけ、
私の若い男たちを滅ぼされた
主は、ぶどう踏みをするように、
おとめ、娘ユダを踏みつぶされた
これらのことで、私は泣いている
私の目、この目から涙があふれる
元気づけ、慰めてくれる者が、
私から遠く離れたからだ
敵に圧倒されて、
私の子らは啞然とする
シオンが両手を差し出しても、
これを慰める者はいない
主は、ヤコブの周囲の者たちが
彼の敵となるように命じられた
エルサレムは彼らの間で
汚らわしいものとなった
主は正しい方である
しかし、私は主の命令に逆らった
すべての国々の民よ、聞け
私の苦痛を見よ
若い女たちも、若い男たちも、
捕らわれの身となって行った
私は、私を愛する者たちを呼んだが、
彼らは私を欺いた
私の祭司も長老たちも、
都の中で息絶えた
気力を取り戻そうとして、
食物を探していたときに
「主よ、ご覧ください
私は苦しみの中にあり、
はらわたはかき回され、
私の心は私のうちで打ちのめされています
私が逆らい続けたからです
外では剣が子を奪い、
家の中は死のようです
私のうめきを聞いても、
慰めてくれる者はだれもいません
敵はみな、私のわざわいを聞いて喜びました
あなたがそうなさったからです
あなたが告げられた日を来させてください
彼らも私と同じようになるために
彼らの悪のすべてが、御前に出されますように
そして彼らに報いてください
あなたが、私のすべての背きに対して
報いを返されたように
私のうめきは大きく、
私の心は弱っています」
エレミヤは擬人法を用いて
エルサレムのことを「彼女」と表現し
その荒廃を語っています