Day673 雅歌 2章

 私はシャロンのばら、
 谷間のゆり。

 わが愛する者が娘たちの間にいるのは、
 茨の中のゆりの花のようだ。

新日本聖書刊行会『聖書 新改訳2017』 雅歌 2章1-2節

わたしはシャロンのばら、野のゆり。
おとめたちの中にいるわたしの恋人は 茨の中に咲きいでたゆりの花。

日本聖書協会『聖書 新共同訳』 雅歌 2章1-2節


雅歌 2章では

 私はシャロンのばら、
 谷間のゆり

 わが愛する者が娘たちの間にいるのは、
 茨の中のゆりの花のようだ

 私の愛する方が
 若者たちの間におられるのは、
 林の木々の中のりんごの木のようです
 その木陰に私は心地よく座り、
 その実は私の口に甘いのです
 あの方は私を酒宴の席に
 伴ってくださいました
 私の上に翻る、あの方の旗じるしは愛でした
 干しぶどうの菓子で私を力づけ、
 りんごで元気づけてください
 私は愛に病んでいるからです
 ああ、あの方の左の腕が私の頭の下にあって、
 右の腕が私を抱いてくださるとよいのに

 エルサレムの娘たち
 私は、かもしかや野の雌鹿にかけてお願いします
 揺り起こしたり、かき立てたりしないでください
 愛がそうしたいと思うときまでは

 私の愛する方の声がする
 ほら、あの方が来られる
 山を跳び越え、丘の上を跳ねて
 私の愛する方は、
 かもしかや若い鹿のようです

 ほら、あの方は私たちの壁の向こうで
 じっと立ち、窓からうかがい、
 格子越しに見ています
 私の愛する方は、
 私に語りかけて言われます
 「わが愛する者、私の美しいひとよ
  さあ立って、出ておいで
  ご覧、冬は去り、
  雨も過ぎて行ったから
  地には花が咲き乱れ、
  刈り入れの季節がやって来て、
  山鳩の声が、私たちの国中に聞こえる
  いちじくの木は実をならせ、
  ぶどうの木は花をつけて香りを放つ
  わが愛する者、私の美しいひとよ
  さあ立って、出ておいで
  岩の裂け目、崖の隠れ場にいる私の鳩よ
  私に顔を見せておくれ
  あなたの声を聞かせておくれ
  あなたの声は心地よく、あなたの顔は愛らしい」

 私たちのために、
 あなたがたは狐を捕らえてください
 ぶどう畑を荒らす小狐を
 私たちのぶどう畑は花盛りですから

 私の愛する方は私のもの
 私はあの方のもの
 あの方はゆりの花の間で群れを飼っています
 私の愛する方よ
 そよ風が吹き始め、影が逃げ去るまでに、
 あなたは戻って来て、
 険しい山々の上のかもしかや
 若い鹿のようになってください

※文中の表記は『聖書 新改訳2017』を使用しています

1章~2章前半は、結婚関係の始まりについて
2章後半~3章前半は、婚約時代の出来事について

#聖書 #雅歌