『鹿の王 水底の橋』-1

2021年2月5日

上橋菜穂子さんの物語『鹿の王』のスピンオフである『鹿の王 水底の橋』を読み始めた。『鹿の王』自体は20年4月頃に読み終えており、その後割とすぐにこの番外編が文庫化されたことを知っていたが、長らく読まずにいた。私が不精だからだが、ブログ作りやらなんやら別のことをしていたというのもある。

昨年は『鹿の王』の映画が公開されるはずだった。どういう理由での延期か、穿った憶測をすることもできるが、それは書かずにおく。本編を読めばわかるかと思う。しかし個人的には残念な公開延期だった。このままお蔵入りということにでもなればさらに残念だが、それはまだなんともわからない。

この頃、文を書くことを見つめ直す必要のある場面に出会うことが多く、その見つめ直しの文脈の中で読み始めた。どんな読書になっていくのか楽しみである。またぼちぼちの読み方になるかも知れないし、ぱーっと読んでしまうかも知れない。しかし上橋さんの物語に対して居住まいを正す思いというのは、どこかしら常に持っており、それは私にとって『獣の奏者』以来の思い出として親しみ深い。味わって読みたいのだ。

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