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アラフォーシンママ清々しく!

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中学生の娘と、小学生の息子を持つアラフォーシンママのお話です。
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#はぴもよ

また明日から

清々しさに包まれた私は、その日の仕事を終えると、行きつけの移動販売の唐揚げ屋さんでどっさりと唐揚げを買い、子どもたちが大好きなケーキ屋さんで、イチゴたっぷりのショートケーキをホール買いし、家に帰りました。 娘も息子も、笑顔で帰宅した私の顔をみて安心したようでした。そして私が買ってきた唐揚げとケーキを見ると「うわっ、スゴイ!」「え?マジ?誰の誕生日?」と驚いてくれました。 「日本中の、今日がお誕生日の人のためのケーキだよ!」 そう言うとみんなでワイワイと食べました。 ケ

一番大切なもの

私にとって「一番大切なもの」とは何でしょう。それは間違いなく二人の子供たちです。その一番大切なものを見失っている時は、どことなくモヤモヤしたまま日々を過ごしています。 お客様とのお付き合いを断つのはリスクです。お付き合いを断ったとして、次のお客様がすぐに見つかるでしょうか。運よく次のお客様がすぐに見つかったとして、お仕事が頂けて、支払日までに入金が間に合うのでしょうか。 社員を解雇するのもリスクです。社員を解雇して、次の社員がすぐに見つかるでしょうか。見つかったとして素早

契約解除と解雇

翌朝。空は良く晴れて、まぶしい太陽が青空によく映えています。あまりよく眠れませんでしたが、私は勢いよく布団をはね上げると、いつもの朝のルーティンを済ませ、車に乗り込みました。 現場で問題のパート主婦と落ち合い、その場でマンションのお掃除の値引きを要求してきたお客様に連絡し、今後は依頼を受けない旨伝えました。「そんな!急に言われても困るよ!」電話口でそう言われましたが、一切無視して電話を切りました。その時の私は、人生で一番険しい顔をしていたと思います。 そのやり取りを間近で

一番守らなければならないもの

子供たちも少しずつ成長し、家の掃除や洗濯ものの取り込み、お風呂の準備など、少しずつですが、家事を分担してもらうようになりました。とは言え、無理に手伝わせて、イヤイヤされるのも嫌なので、強制はしていませんでした。 その日はパート主婦と感情的なやり取りがあったため、私も気持ちが荒んでいました。そんな時に限って、家に帰ったら電気もついていなくて、お風呂の掃除もまだ。その上ベランダには洗濯物が干しっぱなしでした。 子ども達にも事情があり、帰宅が遅かった、宿題が終わらないなどの理由

パート感覚の主婦

求人に関して、一見して「いい人」であっても、やはり注意が必要です。 お仕事は指示通りにこなし、仕事ぶりも丁寧なパートの主婦がいました。子育てを終え、住宅のローンも終わり、定年後のダンナ様との二人暮らし。年金が出るまでにはまだ何年もあるので、その間の「つなぎ」の感覚で応募してきた人でした。 丁寧な仕事ぶりが評価され、あるお客様からそのパート主婦にご指名で仕事が来るようになりました。そのお客様は、自分の持っているマンションの一室を宿泊客に貸し出す仕事をしていて、そのお掃除をう

定年退職後のオジさん

独立してお仕事を始めると、一人社長には様々な問題がのしかかってきます。特に大きいのが「人」の問題です。 女将さんからいただくお仕事と、自分で見つけて来たお仕事。どちらもおろそかにはできません。ですが身体は一つなので、どうしても社員を雇わなければなりません。しかし社員なら誰でもいいという訳ではなく、ちゃんと指示した通りに仕事をしてくれる人でないと困ります。 求人を出す際は、募集要項を書くことになります。そこには様々な条件を書いておくのですが、これを全く読まずに応募してくる人

女将さんー2

オフィスビルのお掃除を請け負う会社の女社長。社長の事を社員はみな「女将さん」と呼んでいました。社長と言っても、現場が性に合っているらしく、デスクにいる姿を見たことはほとんどありません。社長はいつも社員と一緒になってあちこち回り、精力的にお仕事をこなしていました。 私は社長と二人で現場を回ることが多くなりました。社長と二人で仕事をしていれば、取引先の男性社員からセクハラを受けることも、女性社員から心無い言葉を聞くことありませんから、私はお仕事に集中することができました。 い

能面のような私

下の子を妊娠中にダンナに浮気され、それでも再構築という時に再び浮気が発覚。離婚に向けた話し合いでは、セクハラ気質のあるダンナの義父からは「浮気は男の甲斐性」、義母からは「ちゃんと息子の相手をしないアナタも悪いのよ!」と言われ、私はすっかり人間不信になってしまいました。 息子が可愛いのは分かります。ですが、結婚相手を裏切った息子を庇うなんて。間違ったことに対しては、例え息子であっても、時には厳しいことを言うのが「親」なのではないでしょうか? そんなこともあり、この業界に入っ

西部警察の大門警部

朝一番にお洗濯を済ませ、子供たちに朝ごはんを食べさせ、それぞれ学校へ送り出すと、大急ぎで軽バンに乗って現場へ向かいます。女将さんからは電話で指示を受け、社員にはLINEでお仕事を割り振って、自分の作業もこなします。 お昼は現場近くのスーパーで買い物をしながら、おにぎり1個とお茶で慌ただしく済ませます。車には保冷剤を入れたクーラーボックスがあり、スーパーで買った夕飯の食材を放り込んでおきます。冷凍食品が多いのですが、手作りのおかずを一品入れたいので、毎回お肉やお野菜を購入して

女将さんー1

幼い娘と2歳になったばかりの息子を実家に預け、私はお掃除のお仕事を始めました。 オフィスビルの清掃を請け負う会社の女社長(女将さん)が私を厳しく指導してくれました。 私がお掃除のお仕事をしている間に、元ダンナが子供たちの姿を見に、実家近くをウロウロしていたそうです。 親権を失った親が子供に声をかけ、そのまま連れ去る事例があるそうです。まさかとは思いましたが、その話を母親から聞かされた時には、弁護士さんからキツく戒めてもらいました。 女将さんの下で修行した数年間は、とて

季節は変わる時は止められない

大きなお腹を抱え、幼い娘と一緒に実家に戻った私は、両親の助けもあり、無事長男を出産しました。 実家のご近所は、私が小さい頃からの知り合いばかりでしたから、事情をすぐに理解し、私達母子を温かく見守ってくれました。 子育てに夢中になっていると、月日はあっという間に過ぎ去っていきます。 「季節は変わる時は止められない 君だけが立ち向かってた」私の好きな曲のフレーズです。この短いフレーズが、当時私が置かれた状況をそのまま言い表していました。 長男が2歳になるころ、このまま両親

二度の裏切り

私は今、中学生の娘と、小学生の息子の3人で暮らしています。いわゆるシングルマザーです。 離婚の原因は、よくある話ですが、ダンナの浮気です。二人目の子供を妊娠中にダンナの浮気が発覚しました。 当時の心境を正直に言うと、ダンナも浮気相手のオンナも、両方とも刺し殺したい位恨みました。 しかし、まさか妊娠中に離婚するわけにも行かず、お互いによく話し合い、一度は再構築の道を歩むこととなりました。 夫婦の信頼関係はとっくになくなっていましたが、上の子がまだ小さいうえ、身重の体で思