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「お金」問題が解決しても、少子化対策は推進されないというお話

2023年に入り、出生数が80万人を割った。というニュースが飛び込んできました。

参照元:東洋経済

少子化対策のために、児童手当を増やしたり、延長したりと国は施策をとっています。
子供を持つ親としてはとてもありがたいのですが、本来の少子化の原因ってそこじゃないよな。と日々思っているので、私の考えを述べたいと思います。

お金は確かに足りない!

子育てにはお金がかかります。しかし、物価は値上がりする一方。
年金もないと言われている。
自分のことだけで必死なのに、子供のことまで面倒見れない!という人も多いと思います。
そういう意味で、今国がやっている「お金に関する施策」はとてもありがたいことであり、少子化対策の一つになるとは思います。

仕事と育児の両立はできるのか

これも、ニュースなどで耳にタコができるくらいみなさんが聞いてきたと思いますし、体感もしていると思います。
でも、これって結構色んな企業が対策してきている気がします。
男性の育休制度も徐々に浸透されてきていますが、私が新卒時代は、「ブラック企業」なんて山のように存在していました。
しかし、今では「ブラック企業」自体がだいぶ減っていると思います。企業自体も人手不足な企業が多いので、「人がやめない」経営をするためには、「女性の働きやすい環境作り」は必要になってきます。
なので、これも、会社にもよりますが、解決しやすい問題だと感じています。

しかし、私は実はこちらの方が本当の「少子化の原因」なのではないかと思っていますので、意見を述べたいと思います。

「豊かさ」の定義が多様化されている

私は個人的に、これが一番の原因なのではないかと思います。
例えば、戦後は食べることが精一杯の時代でした。多くの人にとって「豊かさ」は「物があること」だったと思います。それを手に入れるために必死に働いた人がたくさんいました。(こういった方たちの努力があって、今の世の中があるので、昔の方々には感謝ですね。)

しかし、今はDXも進み、やりたいと思うことはなんでもできる時代になりました。
つまり、「こうなりたい」と願うことが今まで以上にできるようになりました。そして、それを実現しやすい時代になってきています。

「女性が働きやすい環境作り」と似ているようですが、これは大きく違う問題だと思っています。(「問題」という表現が正しいかは不明ですが。)

先程戦後の例にあげましたが、戦後は「Youtubeで活躍したい」とか「SNS運用する」みたいな声はありませんでしたよね。
今は「自分はこういう風に生きていきたい」とビジョンを描き、それに対しての選択肢がものすごく増えてきています。
そのため独立する人もたくさんいます。
私の友人も、フリーランスや起業家の人がものすごく増えてきました。

脂が乗っている時期と高齢化問題

これは私の周りの話かもしれませんが、大学を卒業して、まずは会社に入る人がほとんどです。
そして3年くらい経つと、キャリアについて考え始めます。
そのタイミングで「転職」「キャリアアップ」「独立」を考える人が多い気がしています。
仮に22歳で新卒になり、25歳くらいからキャリアについて考え始め、動き出すと27歳だとします。
転職にせよキャリアアップにせよ独立にせよ、軌道に乗るのには3年は必要だと感じています。
そうすると、あっという間に30歳。
そこから結婚を考え始めて結婚、出産をすると35歳。
仕事もうまくいき、子供がほしい。しかし。女性には「高齢化」という大きな問題が待っています。

35歳を超えると「高齢化」と言われています。(私は今年40歳で、気持ち的には若いですが、出産という点においては高齢です。)

つまり、会社が仕事と育児の両立ができるように努力しているのとはまた別の話で一人ひとりのビジョンから逆算したときの仕事と育児の両立が難しくなってきているんだと思います。

だったらどうしたらいいのか?

社会人のスタートを22歳からではなく、もっと早めた方がいいのではないかと思います。

これはお金とはまた違う「教育」の問題な気がしています。

大学に行くかどうかは本人の意思次第だとは思いますが、今は小学生から英語やプログラミングも学べるわけなので、子供のうちから「キャリアづくり」について考える機会が必要なのではないかと思います。
実際小学生でも会社経営している人もいますしね。

そんなに簡単な問題ではないとわかりつつ、仕事と育児の両立はやはり難しいな。と考える今日このごろです。

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