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出席。第72回スリランカ民主社会主義共和国独立記念式典。

先日。

スリランカ在日大使閣下よりお招きをいただいて、神谷町の霊友会釈迦殿で行われた第72回スリランカ民主社会主義共和国独立記念式典に参加をした。

去年も大使館よりご招待をいただいて出席したが、今回も大変に盛大な会。

仏教国であるスリランカ、オレンジの袈裟のお坊様がいらっしゃるのは当然だが白人のクリスチャン老神父やヒンズー、ムスリムの司祭も同じステージにあがり、それぞれが祝福を述べるというスタイルに毎度感銘を受ける。

スリランカは日本にとっての恩人である。このことは残念なことに日本人の多くが認識しておらず、ことあるたびに簡単に要約して人にお伝えしている。

太平洋戦争終結後のサンフランシスコ講和条約の折、戦勝国のアメリカ、イギリス、ロシア、中国の4国が日本を分割統治する案が出ていた。北海道、東北はソビエト、関東、北陸、中部、関西、沖縄はアメリカ、四国を中国、中国、九州をイギリスが統治するというものであった。つまり我が国は国内に国境が引かれ、現在の日本ではない何かになっていた可能性が高いのだ。

サンフランシスコ講和条約会議でソビエトが強く推した日本分割統治案に反対を唱えたのがときのセイロン(現スリランカ)大統領、J・R・ジャヤワルダナであった。
ブッダの言葉を用い「人はただ愛によってのみ憎しみを超えられる。」というメッセージに許しからの第一歩という想いを込めて議会の空気を一変させ、日本の国際復帰へと道筋を作ってくれたのだ。

条約締結後、世界で一番に日本との外交関係を結んだのもスリランカであった。
これを知らぬのは日本国民として問題ではないか、と思っている。何をするとかではなく、知ると知らぬとでは日々の行動が変わると思っている。

そんな想いもあっての出席。政治でもイデオロギーでもカレーでもなく、ただスリランカという国に首を垂れたいという思いが湧き上がる。
大統領、首相、外務大臣からも海を超えてメッセージが届き、式典が終了。

軽食が用意されていた。これは都内屈指のスリランカレストラン、タップロボーンの手になるもの。代表のカピラさんと奥様がいらっしゃる。3店舗目の神保町店開店の予告が入ったばかりのカピラさんにおめでとうをお伝えできたのが嬉しかった。

他にも顔を知った知人と挨拶など出来て和やかでよい会であった。

独立72年、御目出度う御座います。


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