地方都市の活性化への一歩：朝市を新たな価値観でアップデートする方法

朝市の現状と問題点：伝統から見た朝市の変化

　noteのクリエーター、花やんです。土日更新の『地元地域発信マガジン』をお届けします。今回も先週に引き続き、地元の朝市についてお話ししたいと思います。

最後の部分以外は、無料で読めます。の是非読んでみてください。

以前の『ムサシオープンデパート朝市』についての記事は最後にURLを付けておきます。

楽しい体験：ムサシオープンデパート朝市

　昨日まで梅雨前線と台風の影響で災害級の大雨が降っていたため、開催が可能なのか心配でした。しかし6月3日は晴れ渡り、朝市は無事開催されました。

私は10時前に朝市に到着し、店舗周りを散策しました。初めて訪れた前回と同様、とても楽しい時間を過ごしました。さらに飲食店も増え、活気に満ちているように感じました。

『ムサシオープンデパート朝市』が加古川市民にとって新しい交流の場となっていることを実感しました。

今回も先日『ワイン＆コーヒーを愛しすぎたマガジン』との共同配信となったコサジコーヒーさんが出店していました。訪れた際には、私のことを覚えていてくださり、楽しい会話ができました。

地元加古川を中心に、若くて魅力的な店舗が出展されており、とても活気のあるイベントでした。
さて、朝市の話はここまでにして、次に進みたいと思います。

以前の記事で、朝市が地方都市における地域のコアとなることについて触れました。

これは非常に重要な観点だと思います。ただ、以前の記事では述べきれませんでしたが、「朝市」は多種多様な形を持っています。

「朝市」自体は、地域の店舗とユーザーをつなげる非常に重要なシステムだと私は考えています。

伝統的な朝市の課題と見直しの必要性

　ただ、すべての朝市が素晴らしい企画として成功しているかといえば、そこには疑問符がつきます。『ムサシオープンデパート朝市』のように、私と同じ世代の若者が中心となり、企画・運営している場合は何の問題もありません。

しかし、地域の高齢者が中心となった伝統的な朝市については、観光地でなければ厳しいと思います。典型的な朝市と言えば、多くの人が古き良き時代の雰囲気を思い起こすでしょう。

私自身は古風な朝市には行ったことがなく、テレビで見るのがほとんどです。

しかし、テレビからの印象では、若い店舗が出店しているようには見えません。主にその地域に古くから続く鮮魚店や野菜・果物店が中心のように見えます。

これは一見良いように見えますが、逆に言えば活性化が足りていないとも言えるのではないでしょうか？

これは『ムサシオープンデパート朝市』とは真逆の状況を示しています。もちろん観光地では観光客も訪れるため、活気があるように見えるでしょう。

しかし、私の視点では高齢者が中心の朝市は長続きしないと思います。その理由はいくつかありますが、主なものを3つ挙げてみます。

地方都市における新たな朝市の形

　
　その上で、加古川市のような地方都市においては、市役所の役割もとても重要だと思います。行政が主導となり、地元の若者たちを中心とした新たな朝市の構想を立案し、その実現に向けたサポートを行うべきだと思います。

行政の役割：新たな朝市の構想とその実現

　具体的には、市役所の役割は次のようなものだと考えます。

1. 高齢者の団体と若者の団体の橋渡し役： 地元の伝統を継承しながら、新たな風を吹き込むためには、現在の高齢者の団体と、新しく参加したい若者の団体との間に立って、協議を進めていく役割が求められます。

2.  SNSの活用支援： 高齢者の団体がSNSを活用するのは難しい場合が多いでしょう。そのため、市役所がSNSの使い方を教えるワークショップを開催したり、若者の団体と協力してSNSの活用方法を伝授するなど、積極的にサポートを提供する必要があります。

3. 朝市のアップデートの提案： 新しい朝市の形を提案するためには、市役所のリソースを活用して市民と一緒にアイデアを出し合ったり、ワークショップを開催するなどして、地元の朝市の特性に合った新たな形を探るべきです。

朝市のアップデートの提案とその実行

　以上のような役割を果たすことで、行政は地元の朝市のリニューアルを実現し、新たな交流の場を創出することができると考えます。

私の提案は、従来の朝市が完全に消え去ることを望んでいるわけではありません。むしろ、その価値を継承しつつ、新たな価値を付加することで地元の魅力を引き立て、地域活性化につなげていくことを目指しています。

全ての朝市が『ムサシオープンデパート朝市』のような形になる必要はありません。しかし、時代の変化に対応し、新たな視点を取り入れながら地域の特性を活かした朝市を創出することで、地方都市の魅力をより
一層引き立てることができると思います。

朝市は、地元の人々が集まり、地元の特産品を購入し、交流を深める大切な場所です。その魅力をさらに高め、多くの人々に愛される場所になるよう、全ての関係者が一丸となって取り組むことが求められます。