【 ♯最彩再祭 3】「太陽の民」へ寄せる漢詩

一色に塗られると、ある意味怖いですね。
ホワイトキューブで何も展示されていない、みたいな。
一面菜の花、一面菜の花、一面菜の花…はきれいだけれど、
どこか気が遠くなるような、朦朧とする非日常の風景。
見沼区在住の平川恒太「太陽の民」
戦争美術を研究する、平川さんは、ケイショウ(継承、形象、警鐘)に取り組んでいます。

1966年、旧大宮区役所つまり、旧大宮市役所が建った年、
世は「黒い霧事件」で騒然としていました。
もう展示期間もないので、ネタバレかもしれませんが、
ヒマワリ(向日葵/輪)の裏は真っ黒に塗られています。
「太陽の塔」の裏に、
「黒い太陽」が描かれているように。

【寄太陽之民】
花面一色
朦朧人影
雲霧暗転
何向日輪

黄黄黄黄
又黄黄黄
黄又黄黄
黄黄又黄

白白白白
白白白白
白白白白
白白白黒

黒黒黒黒
黒黒黒黒
黒黒黒黒
黒黒黒黒



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