【最彩再祭9】「詩の加速」と「あいすません」に寄せる漢詩

現代もっとも影響力のある若手詩人を2人挙げよ、
と言う時に、筆頭に上がるのは
最果タヒさんとカニエ・ナハさん
なんと、「さいたま国際芸術祭」では、
お二人が別々の形態で、同時に展示。
タヒさんは、駅前の路地と地下道に、
カニエさんは、旧大宮図書館に。

2人とも単に「詩集」を出すだけではなく、
多ジャンルと積極的にコラボし、
詩の「展示」にも取り組む流れの中、
この大宮で交差。
12月にもそれぞれ都内で展示されるそうです。

タヒさんは、どこでも顔出しなしなのですが、
カニエさんは、あちこちで柔軟に登場。
大統領選に出馬宣言していたラッパーに触れて
「僕はカニエ・イーストです」と言ってましたっけ^^

「詩の加速」最果タヒ
繁華街、大宮南銀座の路地にあります。
【寄詩之加速】
春花聚虫
飛街交雑
有光夜中
求於信実


「あいすません」カニエ・ナハ
ジョン・レノンがオノ・ヨーコ(さいたま市出身)に謝罪した際の楽曲に由来
その言葉たらずさ、ヨーコの不在、に触れて、
旧図書館の、本が失われた空間、余白、記憶と重ねます。
鑑賞者は詩人のテキストを読みながら空間を歩き、
最後に渡される「投文」で、
ただ聞くだけ、読むだけ、の者としてではなく、
書く者、
歌う者、
演じる者、
つくる者、
実行する者
となることを促されます。

【寄謝罪】
無書旧館
有葉印光
元始有海
無数文章

俄然有無
孰有孰無
無不無有
有是有有


#さいたま国際芸術祭
#アートさいたま
#artsightama
#さいたま市


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