23歳、わたしは何に挫折したのか
わたしは23歳の年女で、もうすぐ大学を卒業する。
バイトも授業もなく、時間はありあまるほどある。しかし同時に入学した友人は既に社会人になっているし、地元ではないところで進学したので気軽に遊びに行ける友人はあまりいない。まあもともと友人が少ないこともあるけど。
地元に帰るまでのあと約二週間、お金も友人もなく、これがきっと人生のロスタイムだろうな、と思えるほど実のない日々を過ごしている。
思えば23年間のわたしの人生、挫折したことが本当にない。
高校受験、大学受験も自分の志望校に合格できたし、留学だって行きたいところに行けた。県外の大学に行って一人暮らしをすることも、留学することも、親に強い反対をされることはなかった。
人間関係もそこそこよかったのではないだろうか。
就職活動をする中で、「あなたの挫折した経験と、それを乗り越えた方法」について聞かれた時に、まったくなにも浮かばなかった。その時はなんとなく話を繕ったけど、挫折した経験がないことで人間として足りないと言われたような気がした。
受験だって留学だって、そこそこ行けそう、なところを目指したわけではなくて、自分なりに精一杯努力した結果だ。
挫折しなくていいように、とにかく努力しただけなのに、それがダメなのか。
それなりに苦労も努力も悩みもして、いい結果を迎えたことが、そうできなかった人たちより人として足りないのか。よくわからない。
この先きっとわたしも本当に挫折する日が来るかもしれない。
でも23歳そこそこの学生にとったら努力とポジティブシンキングでなんとかなることがほとんどだった。
もう就活生に挫折した経験なんて聞くのはやめてあげてほしい。本当にその先挫折した時に取る行動なんてその時になってみないとわからないんだから。
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