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ウラジオ日記

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ウラジオストク旅行記
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#ウラジオストク

ウラジオ日記(1)

昔からロシアに行ってみたかった。そのことをぼくは忘れていた。 たまたま働いてるお店が四日…

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空港には開けてはいけない扉がいっぱいある(ウラジオ日記2)

夜、窓の外を見ると光が揺らめいている。街は明るすぎて海まで照らされていた。水平線がぼんや…

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志村けんも人見知りが激しく自身なさげにしゃべるらしい(ウラジオ日記3)

夢を見た。いろんな夢をいっぱい見た。眠っていると隣からマリリンモンローが覗いてきていて「…

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赤い月と緑の月(ウラジオ日記4)

ルレンド夫人と握手して別れる。あの大きく冷たい手の感触がずっと残っている。それから僕は正…

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ウラジオストク国際空港(ウラジオ日記5)

こんなに寝たのは久しぶりだ。17時間くらい。家の近くにあるカフェバーは朝までやっていて、シ…

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赤い電車(ウラジオ日記6)

空港から町に出る手段は三つ。タクシー、バス、鉄道。 タクシーは値段交渉がめんどくさい。で…

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犬(ウラジオ日記7)

駅に着いてから自分が泊まる筈のホステルがどこにあるのかちゃんと把握していないことに気づく。しかも私はガラケーしか持っていない。地図を調べることはできない。かろうじて英語ではメモしてあった。でもどこにも英語の表記はない。ロシア語。キリル文字。 なんとなくの記憶を頼りに歩き出す。なんか右上の方だったような。大体場所を「右上」とか言ってる時点で底が知れている。そもそも方向音痴なのだ。大概間違っている。 お腹も空いていたから食堂で食べようと思った。ロシアではバイキング方式の食堂が

安かろう悪かろう(ウラジオ日記8)

中々にいい景色だ。湾を挟んで向こうにもウラジオストクの町が広がっている。なんだか香港に似…

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夜、歩く。(ウラジオ日記9)

結構マンガに憧れる。スラムダンクを読めばバスケをしたくなるし、GTOを読めば教師を目指す。…

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どぶろっく優勝おめでとう(ウラジオ日記10)

noteとかはてなブログとかのこういう記事って、現地の挨拶からはじめたりする。ドイツの話なら…

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どこまでも走ってきたねいすゞのトラック(ウラジオ日記11)

路面電車に乗る。レトロでかわいらしいデザイン。木の椅子。他にもいくつか車両があるようで、…

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バーニャに行った(ウラジオ日記12)

また路面電車に乗って、今度は市場を通り過ぎる。ぼくのホステルがあるのとは対岸にあるエリア…

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シーマンとパカパカ(ウラジオ日記13)

タオルを腰に巻いて、今度は受付の方の椅子に座ってぼんやりテレビを見つめる。レストランを舞…

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オペラという催眠術(ウラジオ日記14)

オペラを見に行った。ドレスコードとかよくわからないけど、とりあえず韓国で買った上着を羽織っていった。あんまり関係なさそうだった。外国人だからか。 二番目に安い席にしていた。階段を上がる。会場に入るとスタッフが下に行きましょうと言う。今日は空いているから前の一番高い席で見ていいと言うのだ。ラッキー。一番安い席にしとけばと思ってしまうのは性である。 オペラが始まる。舞台の上を英語で字幕が流れる。前過ぎて、見上げないと字幕が読めない。オーケストラの音とふかふかの椅子。やや上を見