未読率95.6%の感想

201.☆×5 #暇つぶし #分析 これはマジである。無職でしか楽しめない事柄は存在する。

202.☆×3 #悪癖 #三つ子の魂 研究職とかの方が向いてそう。社会向きではないよ。

203.☆×3 #混沌 #機械 秩序のつまらなさは共感できる、でも文系向きとは……うーん。語り口は好き。

204.☆×4 #近所 #テロ タイムリーというか普遍的なんだろう。でもなあ、ほっといて欲しいなあ。

205.☆×4 #催眠 #時間圧縮・膨張 SFしてるねえ! ビデオの性質を上手く組み込んでる。

206.☆×4 #似たり寄ったり #健康法 構造として完成されている。目糞鼻糞を笑う。

207.☆×3 #防犯ブザー #帽子 絵は可愛くて面白いと思うけどオチと効果が弱いな。

208.☆×2 #三つ子の魂 #歳月 SFじゃなくて日記。ままある話。リモコンないの?

209.☆×3 #眼力 #レーザー サイクロプスじゃん。目からビーム。目で殺す。

210.☆×3 #うどん #早食い 思い出補正で早かったのでは。学生でも早食い競争するか?


 ショートショートが好きだ。しかし、どのタイミングで好きになったのだろう。たった一駅分の時間でも読めてしまい、通学の暇つぶしにちょうど良かったからか? もっと前な気がする。小学生にも読みやすい短さだからか? 確かに集中力に欠ける児童だったかもしれないが、別に面白ければ長編も読んでいたはずだ。

 そう考えていくと、やはり、「SFが好きだ」の派生としてショートショートも好きになっているのだろう。小学校の図書室に星新一が置いてあったのが始まりのようだ。すると今、眉村卓を読んでいるのもあの頃からの地続きだと思える。

 今回は眉村卓『日課・一日3枚以上 第3巻』で読書感想文を書こうと思う。


211.☆×3 #だるま落とし #競争心 面白い仕組みなのにそこ掘り下げじゃないんだ。いや楽しそうだけど……。

212.☆×4 #強化人間 #スピード狂 最後の締め、着地点そこなんだ……。ちょっと反出生に接続しそう。

213.☆×3 #禍福 #塞翁が馬 ラッキーのパターンなんて存在しないんだよなあ。

214.☆×4 #セーター #センス 素直に従ってて笑う。SFはあくまでギミックなのだ。

215.☆× 4#外と内 #価値観 内側からの景色は外からでは分からない。人生。

216.☆×3 #夢 #滅亡 同床異夢の逆。想起からの夢も全然ありえそう。

217.☆×4 #スピーチ #あこぎ こういうメチャクチャにしてやろうって話好き。混沌勢。

218.☆×3 #記憶喪失 #二重人格 ままある話。逆に二つ目の人格が極端じゃないことある?

219.☆×5 #超能力 #子供 この能力パターン好きなんだな→結論で180°違うね! あくまでギミック。

220.☆×3 #ぶらんこ #俳句 春の季語なんだ。文化系の勝敗のなさがいいのに。日記かも。


 『日課・一日3枚以上』は全部で10巻ある。書名通りに原稿用紙3枚以上、つまり1200字以上のショートショートが毎日執筆され、それぞれの巻に100編収まっている。しかし、それでも合計は1000編だが、本になっていない作品も多くあり、本来ならば1997年7月16日から2002年5月28日までの全1778話ある。

 眉村がこの日課を始めたのは、余命宣告を受けた妻のためだった。妻に身体的・精神的苦労をさせないために努める以外出来ることはない、ならせめて、毎日を明るい気持ちで過ごせるように、毎日短い話を書いて読んでもらうようにしたらどうだろう――という考えからだった。

 始めるにあたって眉村は、病人である妻が第一読者ではあるものの、内輪で完結しているような作品でなく、外部に発表しても評価され得るレベルの作りにすることにした。そうすれば自身の仕事ということになり、病気が執筆へのブレーキになっていると感じかねない妻への配慮だった。その発表として、私家版で作られたのが『日課・一日3枚以上』である。

 

221.☆×3 #プロット #AI 意欲作で大当たりしなくても続く。逆に気後れするの分かる。

222.☆×4 #プリズム #月 ロマンチック。幻想性を失いたくないから知らないままでいるの、やりがち。

223.☆×3 #仮装 #ドッキリ 人を『驚かそう』とするって事は逆に『驚かされる』かもしれないと。

224.☆×4 #金は天下の回り物 #時間の流れ 単なる風化だけでなく人に渡った歴史も見えるの好き。

225.☆×4 #波の重ね合わせ #混沌 平和だと荒波が恋しくなるの、人の性って感じでわかる。

226.☆×3 #過度な単純化 #分類 もう矯正するにはお年を召され過ぎてるもんな……。

227.☆×4 #ドッキリ #モニタリング おっそういうオチか~! と予想してない方向だったので高評価。

228.☆×4 #ストレス #叫び 一応そういう意図を排除する構造なのがそつがない。

229.☆×5 #タイムスリップ #勲章 真ん中のエピソードで児童文学一本書けるだろ! 簡略化好き、わかる。

230.☆×3 #電話 #パニック ちょっと時代を思わせる設定。ADHDっぽいエピソード。


 せっかく感想文を書くのなら、前々からやってみたかったことを試みてみる。ショートショートのタグ分類だ。

 あまりに膨大な作品数のせいで、もう一度読みたくなってもどれに収録されていたのか思い出せない。あるいは、短編をある共通項でくくることで、新たなアイデアの起点にできるかもしれない。もしくは、単なる好奇心で、一番出てくるのは果たしてエス氏なのかエヌ氏なのか、などを比較できる。

 タグ付けしたい、と思ったきっかけがなんだったか忘れてしまったが、なんにせよ、さらに読むのが楽しくなりそうだと思ったので実行してみる。


231.☆×2 #電車 #カラオケ 「説諭」が誤植で「説論」になっていたことしか印象に残らなかった。自費出版の味。

232.☆×4 #雨 #超常現象 投げっぱなしともとれるけど、不条理もたまにはあるもんだしね。

233.☆×4 #タイムスリップ #フェンシング いいエピソードと振り返り方が晩年にしか出せない味。

234.☆×4 #ドッペルゲンガー #地位 でも自分から書き直したいとは言えないものなのかな。

235.☆×4 #抽象画 #受容 流されやすくなる薬、いいな~! でも悪用が容易に思いつくな~!

236.☆×3 #円盤 #勝負 名も知らぬ相手との対戦ってことにした方がいいよね。

237.☆×3 #デジャヴ #俳句 完全映像記憶持ちか? 新鮮さは自分で作りだすものだろうに。

238.☆×3 #区別 #認識 小学生の視点からは3年生と5年生の区別がつくけど、むしろおじさんの年齢が分からないし、そんなもんでは。

239.☆×3 #匿名 #会話 もはや実名で動く時代ではないのだなあと。

240.☆×5 #万年筆 #変色 「ぺんてる」のサイドノック式の話思い出した。共感の強さで☆5。


 『日課・一日3枚以上』は私家版であるため、流通した量はごく限られているようだが、眉村が大阪生まれであることが関係しているのか、大阪府内の図書館なら置いてあることがある。

 私も借りてきて読んでいるため、返却期限に追われながら読み、タグを付け、感想文を書いている。いざやってみると、2つしかないタグからでも内容が思い出せるし、自分の好みも見えてくる。


241.☆×4 #標識 #警告 シグナル(SCP)かと思って焦ったけど平和でよかった。

242.☆×3 #非日常 #缶 そして物語は始まらなかった。巻き込まれなかった系主人公。

243.☆×3 #怪異 #律儀 没個性の話かと思ったらマジで同一個体だったので不意を突かれた。

244.☆×4 #暗示 #気分屋 興味の対象がコロコロ変わる人に催眠は効果薄いか。

245.☆× # 


 返却期限が来てしまったし、コンテストの期間もそろそろ終わるのでこれで切り上げる。半分も読めなかった。それでも消化不良感はない。一話完結で好きな分だけ読んでいい、それもまたショートショートのいい点なのだから。


#読書の秋2021 #眉村卓 #日課・一日3枚以上第3巻


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