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叩くやつ

こんにちは。
今日はあいにくの雨。なんだか肌寒いです。
さて、お天気のお話は置いといて。
今日は「叩くやつ」のお話。

もちろん、朝日焼で呼ばれている
この道具の名前はあります。
「きぬた」と呼んでいたはずですが、
ウィキ先生で調べたところ、
『衣を叩いて柔らかくする用途の他に、
わらなどを叩いて柔らかくして
わらじなどの製品を作る際に使う棒も
「きぬた」と呼ばれがちだが、
この叩く棒だけを指す場合、
正しくは「横槌:ヨコヅチ」である』と
書いてあり、はてヨコヅチかもしれん。
と、少々自信がなくなってきたので、
今日は「叩くやつ」で。(笑)

この道具はワラで刷毛目の刷毛を作る時、
それ以外には使われないので、
使ったのも数年ぶり。
名前を呼ぶのも数年ぶりと来たならば、
忘れていても仕方がありません。
(え?普通覚えている?えっ?)

「叩くやつ」の使い方は、
藁の穂先が残るように葉の部分を外し
束になるまで繰り返したのち、
ワイヤーで縛る。
穂先はそのままだと堅いので、
穂先を、キヌタ(もしくはヨコヅチ)で
繊維が細かくバラバラになるまで
ひたすら水分を含ませて叩く。
そんな感じ。

ドッコンドッカンと
打ち下ろすように使います。
そのための
ある程度の太さ重さで作られております。

「ドッコンドッカン」
打ち下ろし始め。

こんなふうにして作られた筆で
刷毛目の筋を書いています。
稲の筆は(使用期間は長いけれども)消耗品。
数年後また作ると思います。
その時もまた、
名前を忘れていると思います(笑)
そして「叩くやつ」と、
また、呼ぶんでしょうね~。

そんなことで、
キヌタ(ヨコヅチ)の話題でした。
皆さんは忘れないでね。
ほぼほぼ化石に近い道具なので
貴重だよ?覚えておいてあげて。
(お前がおぼえろって言わないの!)

それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.

作陶館ブログ


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