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ゼーゲル

こんにちは。
今日は窯の話に戻ります。
冒頭の写真は、ゼーゲルという、
窯内の熱量を見極める温度計です。

ドイツのゼーゲルさんと言う方が発明した
ゼーゲルコーンは、
釉薬と同じような成分で出来ており、
窯内が十分その熱量になったら溶けだして
進み具合をお知らせしてくれる
そんな優れものです。

写真は、そのゼーゲルの背中。
哀愁漂わせ、仕事ずるぜ感が溢れています。
なぜ背中を撮っているのかって?
炎に向けて立てるのがお約束なのです。
そして、真横に向けて置くと、
外から確認するとき
重なって見えて分かり辛くなるから、
少し斜めに置きます。
自分より奥側に置いてある
ゼーゲルが、融解温度の低いモノ。
手前がそれより高い融解温度のもの。

何でそんな立て方って?
手前側のゼーゲルが先に倒れてしまったら、
奥側のゼーゲルが後から倒れた時、
半分倒れたのか、倒れ切ったのか
見えにくくなり分かり辛い~。
なので、窯の左右では、
「7・8」「8・7」と
立てる順番を変えます。

このほか、
「11・12(12・11)」も立てます。
数字が大きいほうが、溶けだす温度が高い。
「7」単体も置きます。
窯内のあちこちにゼーゲルが置かれます。

ゼーゲル、持ち方が変だったら
ポキッ★と簡単に割れます。
ショックよ。
なので、丁寧に丁寧に扱います。
折れたゼーゲルは使えませんから。

と、こんなところで今日はお終い。
また、窯のお話にお付き合い下さい。
それではまた明日。

先日の緑

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水滴とテントウムシ。瑞々しい~。
Please stay healthy and satay safe.

作陶館ブログ


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