★今日の問題★

 天皇の地位の根拠については、明治憲法の下では、神権天皇制、日本国憲法の下では、象徴天皇制と説明されているが、それぞれどういう意味なのか述べよ。

胡桃「10秒で答えてね。よーいどん!」

建太郎「おう」

1秒

2秒

3秒

4秒

5秒

6秒

7秒

8秒

9秒……

胡桃「10秒経過。どうかしら?」
建太郎「明治憲法、大日本帝国憲法の下では、神権天皇制だったんだな」
胡桃「その意味を答えてね」
建太郎「神から権限を与えられたというような意味かな」
胡桃「より詳しく言うと次のような考え方ね」

 神権天皇制とは、天皇は、主権者、元首、統治権の総攬者であり、その地位を神の意思に負ったとする考え方。

胡桃「その根拠は、明治憲法の次の様な規定から読み取れることを確認してね」

大日本帝国憲法
第1条 大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス
第3条 天皇ハ神聖ニシテ侵スヘカラス
第4条 天皇ハ国ノ元首ニシテ統治権ヲ総攬シ此ノ憲法ノ条規ニ依リ之ヲ行フ

建太郎「うん。天皇は国家元首で統治権を総攬すると定められていたんだな」
胡桃「それに対して、象徴天皇制と言うのはどういう考えか分かるわね」
建太郎「天皇は象徴に過ぎないということだな」
胡桃「詳しく言うと次のような考え方ね」

 象徴天皇制は、天皇は象徴としての役割を果たすにすぎず、その地位を国民の総意に負うとする考え方である。

胡桃「そのことは、日本国憲法第一条に書かれているのよ」

日本国憲法
第一条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。

建太郎「うん。OK」

※問題は、ノベル時代社の肢別100問ドリルを利用しています。下記サイトから入手できます。

https://new.novelzidai.com/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?