次の文章の【   】を埋めた上で、その意味について答えよ。

 一種又は数種の営業を許された未成年者は、その営業に関しては、【   】を有する。

胡桃「10秒で答えてね。よーいどん!」

建太郎「おう」

1秒

2秒

3秒

4秒

5秒

6秒

7秒

8秒

9秒……

胡桃「10秒経過。どうかしら? 」
建太郎「確か。大人と同じ権利義務だっけ? 」
胡桃「意味はそれでいいけど、この問題は条文の正確な記述を求めているのよ。正しくは、こうね」

 【   】にあてはまる語句は「成年者と同一の行為能力」である。

建太郎「おう。成年者と同一の行為能力だな」
胡桃「条文も確認しておくわよ」

民法
(未成年者の営業の許可)
第六条 一種又は数種の営業を許された未成年者は、その営業に関しては、成年者と同一の行為能力を有する。

建太郎「うん。OK」
胡桃「成年者と同一の行為能力を有するということは、その範囲で法定代理権が消滅することを意味しているということね」
建太郎「どういうことだ?」
胡桃「つまり、その営業のために、直接、間接的に必要な一切の行為、準備行為や補助行為なども、法定代理人の同意を得ないで単独で行うことができるということよ」
建太郎「まあ、そりゃそうだろうな」
胡桃「ただ、法定代理人の同意を要しなくなるのは許された営業の範囲内だということね」
建太郎「営業に関係ないことでは、やはり、法定代理人の同意が必要になるんだな」
胡桃「そうよ。例えば、営業を許された未成年者が、一人暮らしするために家を買うという場合は、法定代理人の同意を得なければならないということよ」
建太郎「うん。OK」

※問題は、ノベル時代社の肢別100問ドリルを利用しています。下記サイトから入手できます。

https://new.novelzidai.com/

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