毎日一分で読める民法判例問題26
★今日の問題★
権利能力なき社団の資産たる不動産について、登記簿上所有名義人となっている代表者がその地位を失い、これに代わる新代表者が選任されたときは、新代表者は、旧代表者に対して、当該不動産につき自己の個人名義に所有権移転登記手続をすることを請求できる。正しいか?
胡桃「10秒で答えてね。よーいどん!」
建太郎「おう」
1秒
2秒
3秒
4秒
5秒
6秒
7秒
8秒
9秒
10秒
胡桃「10秒経過。どうかしら?」
建太郎「ええっと、権利能力なき社団の資産たる不動産については、社団の代表者が、社団の構成員全員の受託者たる地位において、個人の名義で所有権の登記をすることができるにすぎないんだよな」
胡桃「そうね。既に確認済みだわ」
建太郎「すると、代表者が交代したたら、設問のような所有権移転登記手続の請求ができないとおかしいというとになるよな」
胡桃「解説するまでもないわね。判例も次のように述べているわ」
権利能力なき社団の資産たる不動産につき、登記簿上所有名義人となつた代表者がその地位を失い、これに代わる新代表者が選任されたときは、新代表者は、旧代表者に対して、当該不動産につき自己の個人名義に所有権移転登記手続をすることを求めることができる。(最判昭和47年6月2日)
※問題は、ノベル時代社の判例六法 丸暗記100問ドリルシリーズを利用しています。下記サイトから入手できます。
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