毎日一分で読める憲法基本問題21
★今日の問題★
民事訴訟において、天皇を被告とする訴えを提起しても、その訴えは却下される。正しいか?
胡桃「10秒で答えてね。よーいどん!」
建太郎「おう」
1秒
2秒
3秒
4秒
5秒
6秒
7秒
8秒
9秒……
胡桃「10秒経過。どうかしら?」
建太郎「天皇は、特権階級じゃなくて、象徴なんだろ。だったら、民事訴訟において、天皇を被告とする訴えを提起することができるんじゃないの」
胡桃「確かに、そう言う考え方もあるかもしれないけど、判例は次のように述べているのよ」
天皇に民事裁判権が及ぶかについては、判例があり、「天皇は日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であることにかんがみ、天皇には民事裁判権が及ばないものと解するのが相当である。」としている。(最判平成元年11月20日)
建太郎「天皇は象徴だから、天皇には民事裁判権が及ばないと。平成元年の判例なんだな」
胡桃「そうなのね。仮に、天皇を被告とする訴えが提起されても、その訴状が却下されるのよ」
建太郎「なるほどな。設問は正しいんだな」
※問題は、ノベル時代社の肢別100問ドリルを利用しています。下記サイトから入手できます。
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