ボタニカルアートと自然観察

2022年に出版されたジョン・ミューア・ロウズ氏の「見て・考えて・描く 自然探求ノート ネイチャー・ジャーナリング」築地書館。

築地書館さん、いい本を出版してくださる。

絵に描いたり、メモを取ったりしながら、身近な自然を記録としてまとめていくための手引書で内容がギュッと詰まった一冊。

野外での絵描き用に最低限の色の入った小さな手作りパレットを作る。三原色の組み合わせで色を作る練習。

Facebookでもネイチャージャーナリングのグループがあって世界中の小さな子供から年配の方まで、絵が上手い下手など全く関係なく自然観察した記録を投稿している。見ているだけでとても楽しい。

日々、畑や田んぼ仕事に追われていると、周りには観察し甲斐のある動植物には溢れるほど恵まれているのに、ゆっくりと観察したりすることも無く季節が過ぎ去ってしまう。

都会に住んでいた頃のわたしが見たら実にもったいないことだ。

ここで少し、立ち止まるためにも絵を描く時間を意識的に確保したいと思い立ち、以前つまみ食いに終わったボタニカルアート教室に再入会をしてみた。調べてみるとカルチャースクールのクラスが全国各地にあるので、お手軽に始められる。

ボニカルアートは植物の細密画でイギリスなどでは職業としてボタニカルアーティストが研究者とタッグを組んで現在も活躍しているらしい。

お題にする植物も自分で選べるので、普段そのつくりや振る舞いなどをじっくり観察してみたかった植物を細かく見ていく。

今回のお題は緑米の穂。籾のつき方など、いざ描いてみると知らなかった事だらけ。

ゲーテ・シュタイナーの植物観察も並行して勉強中なので、今年からじっくりと腰を据えて身の回りにある世界を「描いて、見て、考える」を続けて行けたらと思う。

.。oO○.。o.。oO○.。o.。

追記

さて、ボタニカルアート教室の続き。

緑米の絵をやっと仕上げたが、通ってらっしゃる年配の先輩方、みなさん本当に熱心。
月に数枚は描いて新しい絵を持って参加している。

こうしている間にも季節は巡り、植物はどんどん動き、変化していく。
今の色と形は今だけの姿、生きている間にどのくらいきちんと見ることができるのだろう。

来月からはもう少しピッチを上げて枚数を描いていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?