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【ブレーブス思い出話】人生で1番緊張した日 2021年NLCS第6戦

どうもハーノです。
今回はブレーブスの思い出話を少ししてみたいと思います。

皆さん、人生で1番緊張した日はいつですか?
きっと色んな答えが返ってくるでしょう。

私の人生で1番緊張したのは間違いなくこの日です。
2021年10月24日。
これは2021年、NLCS第6戦の日です。

この日はブレーブスファンとしてだけでなく、私の人生の中でも最大の緊張の日でした。
それまでの人生でも沢山の事がありました。
しかし、今のところこの日以上に緊張した日はありません。

ブレーブスファンになって随分経ち、2020年、ついにWS進出まであと1勝という所に迫ったブレーブス。
しかし、3勝1敗からドジャースに3連敗して、NLCSで散ってしまいました。

それでも2021年、多くの苦難(挙げればキリがないので詳細は省きます)を乗り越え、NLCSで再びドジャース相手に王手をかける所まで這い上がってきたのです。

NLDSでソレアがコロナで離脱という憂き目を見たブレーブスでしたが、代役のロサリオが暴れ回り、穴埋めどころか更に強くなりました。
奇跡の2試合連続サヨナラ勝ちでスタートし、第3戦は記憶がありませんが兎にも角にも第4戦は快勝し、ついに王手を賭けたブレーブス。
第5戦もフリーマンの先制2ランで幸先よく先制し、フリード先発なら勝てる!と思われましたが、投手陣が炎上して最終的に大敗しました。

それが金曜日の事。
移動日の23日の土曜日、休日の1日は敢えて野球から離れようと努めました。
何せ考え始めたらそればかりでおかしくなりそうでしたから。

2020年とあまりに重なります。
①ドジャース相手
②星取り(勝→勝→負→勝→負)
③ベリンジャーに絶望的な本塁打を浴びた()

しかし、違うところもありました。
①ドジャースの疲弊度が高い
②6、7戦はホーム

2020年はブッチギリ地区優勝、5連勝でNLCSに勝ち上がってきたドジャースですが、21年は最終戦までジャイアンツと熾烈な地区優勝争いを繰り広げ、地区優勝を逃してカージナルスとワイルドカードゲームを戦い、NLDSでも再びジャイアンツと対峙し第5戦まで及ぶ死闘を繰り広げました。

一方ブレーブスは、ブルワーズとの地区シリーズで全試合で3点差以内の競った試合をしたものの、第4戦でケリを付けて余裕を持ってNLCSに臨んでいました。

そして下馬評は劣るものの、選手層はさておきスタメンや主力級投手だけを見れば、決して見劣りはしない戦力だったのも確かです。
そう考えると、前年よりかなり有利な状態で迎えてはいました。

しかしそれでも、不安は過ります。

試合前日の夜から、段々と身体に変調が起き始めました。
心臓がずっとバクバクと鳴り、汗が止まらず、腹痛が起き、眠気は一切来ず、精神的な疲労がひたすら溜まります。 
深夜帯も過ぎ、もう朝が近いという時刻に、ようやく眠ったと思います。
しかし、おそらく寝ていたのはせいぜい1〜2時間だったでしょう。

しかもアストロズが先に優勝を決めた事で、試合開始時間は少し後になり、なおさら変な緊張感に支配されてしまいました。
今まで緊張が体調に影響した記憶などほとんど無いし、あったとしても稀でちょっとした腹痛程度(これは緊張ではなく不摂生の可能性の方が高いかもしれません)でしたから、自分でもかなり驚きました。

そんな疲労困憊した身体を引きずりながら、ブレーブスを応援すべく身体を起こし、試合に臨んだのを覚えています。

試合は幸先よくブレーブスが初回に先制。
しかし4回表、(またしてもこの男)ベリンジャーに同点タイムリーを浴び、1対1となります。

そしてその裏、2アウト1塁、スニッカー監督は賭けに出ました。
そこまで4回1失点と奮投、プレーオフに強いアンダーソンに代打アドリアンザを送り出します。
これが見事に的中し、アドリアンザの二塁打で2アウト2、3塁のチャンス、そして打席には絶好調ロサリオ。

ロサリオの打った打球は、ライトスタンドへ。
勝ち越しの3ランホームラン。
もう文字通り狂喜乱舞でした。
体調不良も、この時だけは忘れられました。

↓ロサリオの勝ち越し3ラン


それ以降試合はそのまま進みます。
しかし、そこは前年のワールドチャンピオンドジャース、意地を見せてきました。
7回表に送り出されたルーク・ジャクソンがまたしても炎上。
1アウトも取れないどころか、2点差に詰め寄られた上にノーアウト2、3塁のピンチ。

ここでマツェックがマウンドに送り出されます。
そして伝説級の投球を見せました。
三者連続三振に仕留めました。
マツェックは飛び跳ねていましたが、逆に私はへたり込みました。
しばらく動けずじまいでした。

マツェック奇跡の投球↓


8回もマツェックが3人で抑え、あと3人。

8回裏はチャンスを作るも点が入らず、9回になります。
ここでマウンドに上がるのは劇場型守護神スミス。
しかしレギュラーシーズンでの不安定な姿とは一変、勝った6試合全てで9回に投げ2勝3Sの「守護神」となっていたスミス。
2アウトを取り、あと1アウトに迫ります。

色んなことが思い返されました。

昔の事、辛い再建期、下馬評を覆し地区優勝を果たした2018年、そしてプレーオフでぶつかったドジャースの壁、2019年NLDSのまさかの敗北(特に第5戦の初回10失点)、2020年のNLCS敗退…。
アクーニャの大怪我、オズナの離脱、苦しんだ前半戦、一気に巻き返して掴んだ地区優勝、NLDSのフリーマンのホームラン、NLCSの奇跡の数々…。

ポロックの打球をスワンソンが好捕し、1塁のフリーマンに送球。
そしてブレーブスがリーグ優勝を果たしました。

↓リーグ優勝の瞬間


それまであったありとあらゆる体調不良(これは試合中もほぼずっと続いていました)は、嘘のように無くなりました。

ついにリーグ優勝、前年の雪辱を果たしたのです。
リーグ優勝でこれほど喜べるくらい、前年の敗退は精神的に効いていました。
しかもドジャース相手に雪辱を果たしたのは、これ以上ないほどの歓喜でした。

前評判は圧倒的なまでに不利な中でも最後まで諦めずに戦い、勝ちをもぎ取った選手たちを、誇りに思いました。

日曜日の昼間、ようやくゆっくりと眠りました。
あまりにも疲れていたのです。

月曜日は、間違いなく人生で最も体の軽く、機嫌も気分も良い、「今朝は本当に普段は陰鬱な、あの『月曜日の朝』なのだろうか?」と疑うほど、快調な月曜日の朝でした。

ワールドシリーズは、正直あまり緊張しませんでした。
なる様になる、と思ってましたし、ここまで試合が見れてるだけでも感謝しかなかったし、何よりもただひたすら、選手たちが自分たちらしく、思い切りこの素晴らしい舞台でプレーして欲しいと思っていたのもありました(そしてそれこそが強大なアストロズに勝つ唯一の方法だと思っていました)。

そして第6戦に関してはやはりフリードは偉大で、過去2試合は不調とはいえ、何とかしてくれるだろうという安心感もありました。
第5戦は負けたものの、これは勝てると思ったというのもありました(これについてはいつか時間があればnoteに書くかもしれません)。

勿論、ブレーブスが世界一になった瞬間も、最高でしたが、私にはリーグ優勝もまた、同じくらい嬉しかったのです。

【終わりに】

今回はただひたすら気持ちと思い出を書くだけとなりました。
たまには、こんな思い出話もしたいなと思います。

それではまた!

※写真はフリーマン

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