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ラスベガスにテスラの地下道が完成!自動運転は近未来

2022年11月1日~4日に行われた車関連のコンベンションSEMA SHOW 2022に行ってきました!

SEMAとは「Specialty Equipment Market Association」の頭文字で、車のディーラーで車を購入した後に必要になるアクセサリー、シートカバー、タイヤ、ホイール、窓、車体の塗装、改造車などのアフターマーケット専門のコンベンションです。

今年の参加者は世界から140か国、16万人が参加したと言われており、コロナの影響で例年よりも参加者は少ないものの世界中から多くの方が参加されていました。

このコンベンションは、車業界限定のクローズドマーケットなので基本的には一般公開はされておらず、業界に無関係な人が申し込みをしたとしても参加はできません。ここでは商品の展示や販売が行われていますので、出展企業も本気のセールスチームがズラリと参加しています。

車を購入した後にトラックをキャンピングカーに改装し、オフロードでも問題なく走れるぶっといタイヤに付け替え塗装を変える、、、という、さらには荷台にテントと着替え室orトイレ用のカバーを取り付ける、、、。想像するだけでもワクワクしますよね。車で生活しても何不自由なく快適な空間を作ってくれる会社が会場中にあふれていました。

今回、私がどうしても見てみたいと思っていたのが、ラスベガス観光局とイーロンマスクの「The Boring Company」がコンベンションセンターの地下に作ったトンネル「Las Vegas Loop」です。

実は友人がラスベガス観光局で働いており、昨年6月に出来たばかりの頃に実際に体験したきた彼女からの話を聞くと、

・車だけが通れるサイズの小さなトンネル
・将来は全てが自動運転になる
・ラスベガスコンベンションセンターの端から端まで約3分
・近い将来各ホテルやダウンタウンまで延びる

というコトで「日本の地下鉄に似たものかな?」と想像していましたが、それとはまた違ったモノでした。

トンネルを掘る歯

テスラの車で実際に試乗する前に、ラスベガスで大型重機を使って採掘の仕事をしていた夫からの工事解説です。

”大きな円盤には「歯」がついて重機を使ってグルグルと回転しながらこのサイズのトンネルを掘って行き、掘って行く時に出る土・砂・石は同時に掃除機のような重機から吸い上げられるので歯が折れたりひん曲がったりしたら、人の手でそれを交換しながらどんどん穴を掘って行くんよ。簡単そうに見えるかもしれないけど、穴を掘る作業は狭い空間で行われるので重機も運転席も狭く命がけよ”

ということでした。

その後に以下の白いコンクリート状の破片を人の手で一つ一つはめ込んでボルトで占めるそうです。

白いコンクリー

その説明を聞いた後に、初めてテスラの車に乗車してWest HallからNorth Hallまで行ってみました。トンネルの壁は白くそこに赤や青の照明がトンネル内を照らしていますので、異空間にでも入ったような錯覚に陥ってしまいました。例えていうならば、雪の中に光を灯した時のような感覚です。

まるで雪山を走る雰囲気

North HallとWest Hallの中間辺りには、Main Hallの乗り場があります。行き先は必ず乗る前に伝えるシステムですので、ここで急に降りることはできません。ご注意下さい!

Main Hall乗り場

約2.7キロの距離を3分で移動することができてとっても便利です。

地上へ上がる瞬間

そこから一歩地上に出ると一気に現実の世界に引き戻されたような気分になります。

昨年のSAMA SHOWでは1日に約24,000~26,000人の配車を行ったようで、コンベンション期間中は参加者であれば無料で乗車可能です。

今回、テスラの運転手さんに色々とお話しを伺うと、ここで働くドライバーはテスラ社で働いていてフルタイムの仕事ではなくコンベンションがある時だけ3~4時間働いているということでした。

現在はコンベンションセンター内だけが繋がっていますが、今度はラスベガスにある主要ホテルとダウンダウンエリアまでこのトンネルを拡大する予定のようです。
ラスベガスの建設は計画倒れになることも多々ありますので、最新情報が入りましたらこちらに追記します。(2022年11月5日現在)


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