見出し画像

転職体験記 アメリカ編

#転職体験記

面白そうなテーマでしたので、私の転職体験記アメリカ編について書いてみたいと思います。

転職で感じたカルチャーショック

長年日系の会社で働き、昔から憧れていた外資系企業へ転職をして感じたカルチャーショック3つ。

  1.  終業時間になったらみんなが一斉に帰宅する
    噂には聞いていましたが、役職者以外の一般社員は時間になったらみんなが一斉に帰宅します。それには訳があり、会社側は残業になると給料の1.5倍の手当てを支払わなくてはならず、サービス残業を強制するような場合は、従業員から訴えられる可能性があるからです。

    又ことあるごとにタイムマネージメントの重要性について語られ、時間=お金という考え方が強い印象があります。
    その為、新しく入社してきた人がOOという基本的なタスクが出来ない場合は教育して育てる雰囲気はなく、使用期間内にレイオフ(解雇)されることもしばしばです。

  2. マネージャーさんの役割の違い
    マネージャーさんは部下に仕事の指示を出すコトはもちろん、現場で働くスタッフのサポート役に回ることが多い印象がありました。

    例えば、仕事の進捗状況を確認している中で、どうしても期限に間に合わないようなコトがあればその調整に回ったり、他のチームへ仕事の依頼する場合などはマネージャーさんが上手くやり取りを行って下さいます。

    日本で働いていた頃の職場は自分がチームを引っ張るぞというイメージのが強かったですが、困っている部下がいたらサポートする役割の方が大きい違いがありました。

  3. すぐに辞める&辞めさせられる
    キャリアアップを考えている場合は、転職以外では難しいのではと感じる事が多々あります。これは会社によっても違うと思いますが社内でキャリアアップを目指そうと思うと、そのポジションに空きがないと応募さえできませんので、それ相当の時間と労力が掛かると感じます。

    その為、キャリアアップを目指しているような人は数年で会社を去っていき、ある程度の人間関係ができてきた頃にはバイバーイと辞めていきますので慣れない内はいちいち落ち込んでいましたが、たとえ一緒に働いた時間がほんの少しだったとしてもそこで緩い人間関係を築き、次のキャリアを応援するに落ち着いています。

    その逆もあり、会社の収益が思う程上がらない場合にまず行われる「改革」は解雇で、昨日まで一緒に働いた上司が翌日に皆いなくなった状況を何度か経験すると次は我が身と思うと同時に、会社に決められる(依存する)働き方ではなくて、自分の将来は自分で決める行動する準備することが大切なのではないかと思います。

M&Aで統合された社内異動はまるで転職


M&Aという言葉は15年くらい前から世界中で聞かれるようになりましたよね。企業の合併と買収のことで、数年前まで働いていた会社はまさにM&Aが一段落ついたところでした。

ここでの役割は複数の会社を(オンライン上ですが)いったりきたりするものです。

例えば、その会社にはソフトウェアのお客様センター、ホテルのサポートセンター、クルーズを販売するコールセンターがありました。1日約8時間のうちに、2時間ごとに各会社のカスタマーセンターを受け持つというものです。

この業務のマネージメントに関わる方々は、M&Aが行われる前から働いていらっしゃるようなシニアレベルの方々で、各会社のカルチャー&やり方で仕事がなされていました。その為、ホテルの会社では昔ながらのやり方をしているので無駄に感じる作業も多く、逆にソフトウェアの会社ではスピード感があってこちらがびっくりするような仕事のやり方です。

はじめは混乱してしまいましたがこの状況で学んだコトは、例え親会社が同じでも各会社は別会社と思ったほうがよくて、その会社のやり方を尊重してやるというのが人間関係を上手く保つ方法だなということにやっと気が付きました。
このようなコトは誰も教えてくれませんので、まさにM&Aで統合された社内異動は転職そのものでした。

人生の先輩方に教わった転職

九州の地元で行われたグラウンドゴルフ大会

最後に転職とは全く関係のないような話ですが、実はこれが人間の本質かと思うようになってきましたので、この話をして終わりにしたいと思います。

日本へ帰省する時には必ず新しい事を1つやるようにしています。
地元でご高齢の方が参加するグランドゴルフ大会が行われるということで、参加してみることにしました。

そこへ来ていた人は70~90歳の人生の先輩方で、戦後の日本を造り上げてきた方ばかり。一緒に話をしていると昔は地元では有名な会社でOOの仕事や自分で会社を経営したいたなどと誇らしげに紹介して下さいました。

今は地域の方々と健康の為にグランドゴルフをやっている話を聞いていると、例え仕事を定年退職してもその後の人生は続いてゆき、会社という後ろ盾がなくなって老後というポジションに転職して大切になるのは、「今の私は何者か」という人間の本質ではないかと思うようになりました。

この人間の本質とは、思いやり、優しさ、奉仕の心など「人間性」だと今は思っており、この人間性があれば例え老後というポジションに転職したとしても毎日を楽しく送っていくことができるのではないかと身近な先輩方を見ていて感じます。

まとめ

転職して分かったことは、転職するとよほどのことがない限り仕事で繋がっていた人間関係は途絶えてしまいますが、また次の会社では仕事を通じて新しい出会いがあり、そこから人生レベルで付き合いたいと思える出会いもあります。

その時々に繋がりを持てた方々を大切にして、ゆるい繋がりをいくつか持ち、年収やポジションに固執し過ぎるのではなくて人間性を磨くことが会社という後ろ盾がなくなった老後への転職も楽しいものになるのではないかと感じています。

最後まで読んでいただいて有難うございました。

普段はラスベガスで旅行関係の仕事をしており、週末はライターとなり現地情報をブログに書いています。これからの人生は今まで経験した事を記録に残して、それが誰かの役に立てればいいなと思っています。

https://hanochanwork.com/about-me

#転職体験記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?