オタサーの姫(?)にコミュニティをぶっ壊された話


これは2018年ごろの話でこの間スペースでコミケの話をしてたら、ふと思い出したので執筆しようと思い立ちました。


2016年。筆者が16歳の時です。
当時の俺たちは中高生オタク像そのもののような雰囲気を出してやれ“リアルの人間は話が合わない”やれ艦これが〜”と言った具合でネチョネチョとオタクをやりながら生きてた。
不定期だけどたまたま関東にいたのもあって気づいたら秋葉原でインターネット人とのリアルエンカウントをするようになっており1〜2年くらいかけてコミュニティを形成していった。
最初は個人個人が1対1で遊んでラーメンを食べる程度の小さな集まりだったけど次第に別オタクグループとの接触や離脱があってなんやかんやいつも集まる5人〜7人のオタクコミュニティが形成されアキバで遊戯王をやったりソフマップに美少女ADVを買いに行ったりしてニマニマしてた


2017ごろからはメンバーの中核人物(中卒フリーター)が東京に家を借りており、基本的に彼の家にイベント毎に集まってコミケに年に2回行く流れができていた。
東京の郊外だったからか、やや不便な立地だったものの全員学生か無職だった為そんなことよりもタダで集まれる拠点のような場所が何よりありがたかった。

この中核人物は今後も出てくるので仮称Oと呼ぶことにする。

前置きはこんなところ。2018年後半あたりこの頃からOくんが彼女と別れたかなんかでうつ病になり、インターネット上のFPS界隈確かCOD界隈ななんかとの交流をしだしそこに居た、今後登場するに相当する人物(Rと仮称)とゲームをしたりして仲良くなりOとネット上で絡んでいたら次第にR姫をよく見かけるようになった。下品でありながら活発な性格なRはすぐにオタクコミュニティに溶け込んでいった。

Rの性格は分類しにくい不思議な人だった。
不登校で家庭環境が悪いという状況でありながらメンタルは謎に安定して(してるように見える) 人物で頭は良くなかったが直感で人の嘘が見抜けたり思考をある程度予測する特技があるような様子だった。

ある時コミュニティ内のオタクとRがネット恋愛をしだしたが特段話題にも上がらず気づいたら別れ、また別の時期に別のオタクがネット恋愛が行われるという状況が3回くらい続いたある日、
そのタイミングでネット恋愛していた関東にいたオタクの中でも顔のいい人物(仮称RR)と中核人物OくんがRを九州から東京に連れ出そうという計画を言い始めた。
Rの家庭環境はイマイチだったらしく母親から日常的な虐待を受けてるようだった。
Rが助けを求めたのかRRくんが勝手に連れ出したかは筆者は知らないが旅費を出し合ってRは東京のOの宿に連れて来られた。
その後は当時Rとネット恋愛していたRRの家で引き取る予定だったがRRが実家に住んでいたのもありRを引き取るのを両親から反対され最終的にO君の家にRは居着いた。
その後RRはどさくさに紛れて雲隠れをして界隈にはあまり近寄らなくなってしまい、中卒フリーターOの家に無職のRが住むという状況になった。

これまでは蚊帳の外で筆者含めたあまり関係ないオタクも今後はOとの関わりを増やしていくことになる。

前置きで書いたように年に最低2回コミュニティ内にいる全国のオタクがコミケの為にO君の家に集まり
だいたい1週間滞在するという状況で部屋が1DKの間取りに6人以上という密集した奴隷船のような空間だった。
全員が全員仲良いわけでもなく寝るスペースを確保する為に昼寝る人と夜寝る人に半々に別れて行動していた。
この組み分けは仲の良さで決まっていたが概ね関西と関東で分かれていた
関西オタクの中核人物Yとその仲間達or関東の中核人物Oとそれ以外のオタクという感じだ


オタクたちは慣れっこだったがRは周り全員オタクという高ストレス下で1週間も過ごしていたからか最初に起きたのはRを筆頭にちょっとしたオタクイジメが発生した。
最初は内気な性格の子をワザとハブったり話を遮って会話に参加させない等の手口だったが次第にコミュニティ全体を壊しにかかるような行動に出始めた。

先ほども書いたように活動してるオタクが昼の部と夜の部で分かれるようになってからRは関西オタクYと関東オタクOを戦わせる構図を作り出そうとしていた。と言うのもやる事は単純で悪口や陰口の伝言ゲームが始まったのだ。
昼と夜のオタクでちゃんと喋る時間がない状況からRによる悪口の伝聞を全員間に受けてギスギスした空間が生まれていった。

Rのコミュニティクラッシュは中々のパワープレイだった。よくある界隈の姫を取り合ってギスギスするという感じというよりかは悪口による疑心暗鬼を生み出して誰も信用できない状況にして楽しんでいたようだ。

そうこうしているウチに夏のコミケ期間は終了しギスギスとした雰囲気で全員解散して
家に残ったのは家主のOと姫のRだけになった。

次の集まりは冬コミのある12月末だったが、その前の辺りからOの精神が乱れ出した。Rは九州に帰ることもせず後半年間くらいは東京に居続けていておそらくそれが原因だと思われる

金銭的にそもそも無職を飼う余裕なんてないOがRを家に置き続けるのはそもそも無理な話だったのだ。
Rの次のターゲットは家主のOだった。ありとあらゆる方法でOをイラつかせ消耗させていった。Oがフレンドとのゲーム中にワザと音を出したりやOの睡眠中に他の人と通話をして睡眠の邪魔をすると確か聞いた。
Oが何度かキレたタイミングはあったと思われるがオタクを舐めていたRには全然響かず怒られてもケタケタ笑っていたそうだ。Oは追い出したり暴力は最後まで振るう事はせず消耗するだけだった。

RはそれでもOへの精神攻撃をやめなかった。Oはこの時期は新しい彼女ができていて救われると思いきや、何故か家に住んでいるR
RはOの新しい彼女へとちょっかいをかけて楽しんでいたとRから聞き及んでる。

次の集まりである冬コミでは最初からピリついた雰囲気があった

明るく場を作っていたOが暗くつまらない男になっていたからだ。今までずっと来ていた関西勢のオタクは当然不参加で関東勢+αくらいしか集まらなかった時期だった。

コミケの為に集まったはずなのにドンヨリとした空気だったからか当初の目的であるコミケにも参加せず静かに遊戯王をしていた記憶がある

この状況でもRはOとそれ以外のオタクを敵対させるよう悪口を流して戦わせようとしていた。前半は疲れたOに追い討ちをかけるようにオタクたちが「Oは最近おもろくないな」と言った論調でおったが流石に鈍感なオタクたちもRの悪意ある行動には気づいて最終的にRは孤立した
コミュニティを壊し終わって飽きたからか今まで九州に帰る素振りを見せなかったRがいそいそと支度をして帰っていった。

コミュニティからRが居なくなったもののだからといって悪口を言い合っていたオタクたちの信頼関係が急に戻るわけでもなく筆者含めてだんだんと疎遠になっていった。

それから数年後にRは全く別界隈のピンチケアイドルオタク系のオタクと付き合い普通に結婚した。


この壊れたコミュニティは一度完全に壊れたが筆者の知らないところで再結成されてメンバーを変えながらも今も存続しているようだ。

おわり

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